今日は、絵描きさん向けの記事です。

「象徴系イラストの作り方」ということで、説明をしてみましょう。

 

独特な象徴系イラストを描く絵師さん

ちょっと独特な、象徴系の絵描きさんを見つけたので、ご紹介。

 

アボガド6さんのイラストなんですが、独特ですよね。

 

象徴系の絵とは、「視覚的なダジャレ」

こういう象徴系の絵の本質は、「視覚的なダジャレ」と言えるんじゃないかと思います。

普通のダジャレは、「別々の意味を持つ言葉を、似たような一つの韻で表現する」ことですよね。

そしてこういう象徴系の絵は、「別々の意味を持つシチュエーションを、似たような一つのシチュエーションで表現する」と言えるかと思います。

 

例えば似たような雰囲気を持つゲームとして、「Ib」とか「ゆめにっき」みたいなものがあるでしょう。

どちらも有名なフリーゲームで、ホラー系なジャンルに分類されるんですが。

「Ib」は、「美術館と感情描写という別々のシチュエーションを、似たような一つのシチュエーションで表現している」と言えます。

一方で「ゆめにっき」は、「そのステージごとのシチュエーション(場面)と、感情描写という別々のシチュエーションを、似たような一つのシチュエーションにしている」と言えるでしょう。

「Fran Bow」みたいな強烈なものもあるんですが、海外独特のグロい系なので敬遠していたり。

 

言葉のダジャレを作れれば、視覚的なダジャレも作れる

まぁそれはさておき、どういう発想でこれを作っているのか、ということですよね。

私は小学生の頃にダジャレにはまってたんですが、これは言葉でダジャレを作る場合を考えると分かります。

実際にやってみると分かりますが、言葉でダジャレを作る場合、一つの単語から同じ韻の別の言葉を連想して、一つの文(シチュエーション)でまとめます

必要であれば、最後にその文にお題をつけて、仕上げると。

 

例えば「カーテン」という言葉が思いついたら、「勝ーてん」と同じ韻を見つけられますよね。

なら、「カーテンには勝ーてん」とか、強引に一つの文でまとめて、ダジャレにできます(笑

いや、こういうのはこれぐらい強引でいいんですよ(笑

で、最後に、「多くの紫外線対策用品が思うこと」みたいなお題をつけて、仕上げるわけですね。

 

こうして視覚的なダジャレを作る

視覚的なダジャレは、その「言葉」が「視覚的なシチュエーション」になったと思えばいいでしょう。

上記のイラストでも、例えば「視線恐怖症」だと、おそらく作者さんは最初に、「嫌なもの」とかで連想したんじゃないかと思います。

そこで、「嫌なもの」の象徴として、「雨」と「視線」という別々なものを思いついたとしましょう。

すると、そんな異質のシチュエーションを、「雨だけど、雨ではなく眼球が降ってくる」と視覚的な置き換え(ダジャレ)をすることで、一つのシチュエーションにします。

そして最後に、「視線恐怖症」というタイトルをつけたんだと。

 

上記の「寝不足」というイラストでも、おそらく作者さんは、最初に「だるいとき」みたいな連想をしたかと思います。

そこで、「だるいとき」の象徴として、「コーヒーが欲しい」、「病気で入院」という別々のイメージが浮かんだと。

で、そんな異なる異質のシチュエーションを、「点滴の代わりにコーヒーにする」という視覚的な置き換え(ダジャレ)でまとめます。

そして最後に、そのシチュエーションに対して「寝不足」というタイトルをつけて完成、みたいな。

 

もちろん、「ねこかぶり」のように、言葉とシチュエーションを置き換えることもできます。

「鬱」も同じで、「自分で考える頭がない(頭がなくなっていく)」という言葉を絵にした上で、さらに「雨天の通勤」というけだるいシチュエーションをかぶせて、一つの場面にしているわけです。

 

こういう連想は、結構慣れで思いつけるようになるんですよ。

だから、こういう視覚的なダジャレも、慣れれば作れるようになるんじゃないかと思います。

いやまぁ、こういうのを作りたい人がいるのかは分かりませんが(笑

 

まとめ

そういう風に考えると、象徴系の絵も面白いですよね。

こちらでさらに多くのイラストを見られるので、興味がある方は是非どうぞ。(ちょっとダウン系が入っているので、ご注意を)

まぁ、でも何というか、こういう象徴系のイラストって、なぜかダウン系が多いような気がします(笑

 

ということで、今日は「象徴系イラストの作り方」ということで、お話をしてみました。

今日はここまで~。

 

追記

こういう明るいというか、お笑いっぽい象徴的なイラストも好きだったり。

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