今日は、好きなことをしていくためのアプローチについて、お話ししてみましょう。
「これができたらきっと素晴らしい」じゃなくて、「今していることを深めたら素晴らしい」という発想をしよう、というお話です。
ブログを始めたいけど、どうしたらいい?
先日、一つ質問をいただいたのでご紹介。
ブログをはじめたい、ホームページを作りたいが、インターネットの仕組みがいまいちわからない。
中村さんのようにホームページ上にブログを書いて、SNSと連携するかたちをとるのが理想と感じます。
現在は、たいした知識はありませんが、ブログの形態と、ホームページやブログを始めるにあたって必要な知識はどんなものか何から着手したらいいかを教えていただけると嬉しいです。
私がブログを中心として活動しているので、こういう声はたまにいただくんですよ。
私自身がこういうスタイルで活動しているので、ここを見てくださっている方の中でも、「私もいつかブログとか始めて、ファンとワクワクを共有したい!」みたいに思っている方は多いんじゃないかと思います。
ただ、なかなかブログは敷居が高かったり、いまいち踏み出せないと。
そういう場合にどうすればいいのか、というお話です。
で、結論から言うと、「ブログができたらきっと素晴らしい」じゃなくて、「今していることを深めたら素晴らしい」という発想をしましょう、ということです。
「新たに始める」のではなくて、「今していることを深める」という発想をする、ということですね。
「自分がやっていることには価値がない」という思い込み
この根底には、「自分が今やっていることには価値がない」という思い込みがあります。
私たちって、自分が持っている価値ほど気づかないものなんですよ。
で、「他の人が与えているような価値ほど素晴らしい」という風に、全く自分に合わないものほど素晴らしいと誤解しているわけです。
このいい例を二つほどご紹介しましょう。
一つ目は、最近私がはまった漫画で、「鳴沢くんはおいしい顔に恋してる」っていう漫画があります。(第1話はこちら)
以前にも少し触れたんですが、主人公は他の人の美味しそうに食べる顔を見るのが大好きな、変な趣向を持つ男の子です。
で、ヒロインの一人に「春」という女の子が登場するんですが、この子は主人公に恋をして、振り向いてもらおうとするわけです。
そこで、↑こんな風に、「男の子はエロい食べ方が好きだろう」ってことで、エロく食べるわけです(笑
それに主人公は「食への冒涜だ!」と激怒するわけですが。
一方で主人公は、↑こんな感じで、女の子が素直に「美味しい!」と言っている顔が大好きなわけなんですよ。
すなわち、この女の子は、「自分のありのままの笑顔は好かれなくて、世間一般の人が好むスタイルじゃなきゃ、好かれない」と思い込んでしまっていると。
これは漫画の世界だけじゃなくて、実は現実でもよくあるんですよ。
次は、その現実の例を挙げてみましょう。実際に私が知っている人の例です。
その人も「ブログをやろう」とやり始めたんですが、なかなか続かないわけです。
で、「続かないなぁ」っていう内容をTwitterにもらしているんですが、そのTwitterではブログどころかそれ以上の文章量を毎日書いていて、しかもリツイートをどんどんしていたり、お気に入りも多くチェックして、活動しまくりなんですよ(笑
「あんた、もう十分にTwitterで情報共有をしてるし、活動しまくりやん!」ってツッコミたくなるんですが、本人はそれに全然気がついてないんですよ。
すなわち、「自分のTwitterでのつぶやきは好かれなくて、世間一般の人が好むブログじゃなきゃ、好かれない」と思い込んでいると。
「自然にできること」の価値に気づきましょう、という提案
だから私は、「自然にできていることの価値に気づきましょう」と言いたいわけです。
多くの人が、「自分が今、自然にしていることの価値」に気がついていないんですよね。
そして、「自然にできないことに価値がある」と思い込んでしまっているわけです。
これは本当に、自分では気づかないものなんですよ。
逆に、他の人から見れば、「あんたにはそんなに魅力があるのに、なんでそんな見当違いなことをするの!?」と叫びたくなるんですよね(笑
例えばこの質問者さんでも、ブログはやってなくても、TwitterとかFacebookをやってるんですよ。
で、リツイートとかお気に入りとか「いいね!」だとか、しまくりなんですよ。
しかも、何千とか何万とかリツイートされているような有名な記事をリツイートするんじゃなくて、誰もリツイートしてないようなマイナーな記事をもリツイートしたり、お気に入りにしているわけです。
誰もリツイートしてないような記事をリツイートするとか、勇気がいることですし、個性があって、こだわりがあることをしてますよね。
普通の人ではできないことなんですよ。
きっと、質問者さんのような状況の人であれば、それらの記事ってすっごい役立つことだったり、楽しめるものだと思うんですよ。
いわゆるそういうこだわりを持っていて、「既に大好きなことで、魅力的な活動している」ということです。
でも、自分でその価値に気づいていないんですよ。
それで、自分が今やっていることをゴミだとか思って、今やっていないことが素晴らしいと思ってしまうと。
私が伝えているのはそうではなくて、「既に持っている魅力に気づきましょう」、「ありのままの自分の魅力に気づきましょう」ということです。
自分がゴミだと思っているものの価値に気づきましょうと。
はっきり言って、最初の一歩で、「新たなこと」をする必要はありません。
むしろ、「新たなこと」をしようとすると、妄想だけはふくらみますが、すぐにモチベーションやネタはなくなって消えます。
そんな刹那的な希望やモチベーションに頼るのではなくて、「今していること」の魅力に気づき、それを他の人が楽しめるように普遍化して深めましょう、ということです。
ありのままの自分の魅力が分かって、自分を無理に変える必要がなくて、今自然にしていることの延長に成功があるとか、もう最高でしょ。
「自然にできていないブログを始める」なんて、私から見れば、せっかく最高に輝くダイヤモンドを持っているのに、私がガラスの石を上手く加工して売っているのを見て、ガラスを売ろうとしているようなものです。
まとめ
だから、最初は「これができたらきっと素晴らしい」じゃなくて、「今していることを深めたら素晴らしい」という発想をしましょう、ということです。
既に自分は、魅力を持っているんだと。
その魅力は、自分がいつもしていて、「役に立たないゴミだ」と思っているものの中にあります。
その魅力に気づいて、深めていくわけですね。
すると、楽しく、自分らしい価値を作って、周囲に喜ばれながら充実して生きられる、ということです。
そう考えると、以前話した「してあげていると考えるようにしましょう」というアプローチが納得できるかと思います。
そしてこれを突き詰めて言うと、「ありのままの自分には、既にすごい価値があることに気づきましょう」ということです。
ってことで、今日は「これができたらきっと素晴らしい」じゃなくて、「今していることを深めたら素晴らしい」という発想をしよう、というお話でした。
今日はここまで~。