今日は、興味深かった本があったので、それの紹介をしてみましょう。
役に立たない趣味でも、楽しくすれば売れる、というお話です。
「戦国診療室」という超マニアックな武将本
いきなり本のご紹介。
作者さんはここのブログを書いている女医さんなんですが、この人、歴史がすごく好きなようで。
で、歴代武将の死因とかを語っていた記事が、ついに本になっちゃったという。
元記事は武将ジャパンというサイトで連載されていたようなんですが、そのサイトで人気になったので、本になったという経緯ですね。
私は武将はあんまり知らないんですが、こういう武将好きの専門サイトがあって、しかもそこで連載していた内容が本になるんですよ!
すごい展開ですよね。
この女医さんは、歴史が好きで、なおかつ医者だという知識も持っていたと。
だからきっと、「この人はこういう死因だろうな」と、勝手に予測して楽しんでいたんじゃないかと思います。
で、それを楽しく話して、同じ武将好きの人々と分かち合ったと。
そうしてファンができていって、出版にまでなった、という流れでしょう。
うまくいく人は、まず最初に分かち合う
うまくいく人って、こういう流れですよね。
自分の才能をかけ合わせて、「自分にしかできないこと」を見つけ出すと。
それが面白くて、好きで分かち合っていたら、いつの間にかファンができていて、売れるようになっていた、みたいな。
本人にしたら、最初は売るとかそういうことすら考えておらずに、楽しさを分かち合っていただけなんですよ。
でも実は、そういう方が、よりマイナーな道に入れて、応援されるんですよね。
そもそも私は、武将好きの専門サイトがあることすら知りませんでしたから(笑
そんな「武将好き」というマニアックなサイトの中で、さらに「死因」とか「病気」というポイントにスポットを当てるとか、マニアック中のマニアックでしょ!(笑
でも、そんなマニアックなのが面白いんですよね。
クリエイティブな業界では、「マニアックだね~!」というのは、褒め言葉ですよね。
でも、「売れたい」と思う人ほど、「みんなにウケるものを作ろう」としちゃうわけです。
みんなにウケるようにすると、個性がなくなるので体力勝負になって、大企業との戦いで疲弊してゆくと。
だいたい、クリエイティブな業界で、「体力勝負」っていう時点でおかしいですよね。
クリエイティブ業界って、いわば「体力を使わない勝負」ですからね。
小規模チームほど、体力勝負をしようとすると、落ちていくのは当然のような気がします。
「こうすれば売れるけど、時間もお金もない」というのは、「私はクリエイティビティーがありません」と言っているのと同じだと。
それを智恵とアイデアで回避するのが、クリエイティビティーだということです。
まとめ
だから、「こんなの役に立たない趣味だよ」という内容こそ、可能性があるわけです。
それをとことんマニアックに追求していって、同じ趣味を持つ人と分かち合うと。
すると、「全く使えない才能」だと思っていたのに、それが役に立って、実はファンができちゃったりするんですよね。
「売れる」ことよりも、「楽しく分かち合う」という方にフォーカスを向けると、うまくいくような気がします。
ってことで、今日は役に立たない趣味でも、楽しくすれば売れる、という実例を紹介してみました。
今日はここまで~。