今日も今年のまとめ日記で、ビジネス的なお話です。
今年一番衝撃だった概念
私にとって今年一番衝撃だった概念があるとするなら、それは「目先の損をする」という発想ですね。
これは、今年一番というよりも、ここ3年ぐらいで一番の衝撃でした。
これはとてもシンプルなんですが、一気に未来の可能性を広げてくれるんですよ。
そしてこれが分かると、お金をうまく使えるようになるし、節約もうまくできるようになるかなと思います。
「目先の損をする」というのは、より正確に言うと「目先に損をしてもいいので、長期的に回収する道を模索する」という考え方です。
すると、短期の犠牲を受け入れるほど、長期の利益が見えやすくなるように感じます。
普通は「できるだけ損をせずに、得をしたい」
普通は、「できるだけ損をせずに、得をしたい」という発想じゃないですか。
でもそういう「損をしない方法」って、言い換えると「ローリスクな方法」かなと思います。
そしてそういう道ほど、競争になるわけです。
一番ローリスクなのが、敷かれたレールの上での競争に勝って、成功者や有力会社に引き上げてもらうことですよね。
例えば選考試験とかオーディション、新人賞募集、新社員募集みたいな、いわゆる「競争と選抜」があるでしょう。
これは、そういう選抜に勝つほど損をすることなく、ローリスクで得ができます。
でも、そういう安全で成功が確約された道ほど、競争になってしまうと。
それで、競争に勝てればいいんですが、私は競争に勝てないタイプだったと(笑
その上、私は我慢ができないし、自由が好きで、人から指示されるのも嫌なので、競争とか社会の歯車になるのはできなかったわけです。
「損をしたくない」とするほど、短期目線になる
そして損得の話に戻すと、「損をしたくない」とするほど、短期目線になるんですよ。
例えば「お金が欲しい」という場合、「できるだけ損をしたくない」とするほど、「できるだけ時給が高い仕事を」とか、「割がいい仕事を」と発想しやすいわけです。
なら、「日雇いで、できるだけ高い給料を」とか、そういう目先の利益ばかりを追求してしまうと。
でも、そういう目先の得ばかりを目指すほど、貧しくなりやすいように感じます。
それは、目先の10円とか100円にこだわるばかりに、長期的に得られる10万円とか100万円が見えなくなるからで。
長期目線で利益を見る発想
一方で、「目先に損をしてもいい」と考えられると、目先の10円とか100円はどうでもよくなるんですよ。
すると、長期目線での、より大きな利益が見えてくるようになると。
私はつい未来を考えてしまうタイプなので、そういう「短期で多く得る」よりも、「長期の安定」の方が欲しかったわけです。
私にとっては、「今日多く得ても、未来にどーんと失う可能性がある」状態よりも、「今日は劣勢でも、未来に少しずつ上がっていく」という方が好きで。
なら、「目先の損得よりも、もっと長期目線で利益を作れる方が、私にとっては合いそうだ」と分かります。
実際に長期目線で犠牲を払ってみた
で、実際に長期目線で犠牲を払ってみたんですよ。
例えば、私は一昨年ぐらいに冷凍庫を導入したんですが、冷凍庫に2万円ほど使いました。
「損をしたくない」発想だと、こういうのは買いにくくなります。
だって、その月の生活費から2万円もロスするのは痛いですからね。
そもそも冷凍庫なんてなくてもいいし、少し割高でもこまめにスーパーに行けばいいし、2万円あればいろんな目先の楽しみを味わえるわけで。
それに、冷凍庫だって壊れる可能性もあるし、それだと2万円がパーになったり、冷凍していた食材がダメになるというリスクがあって。
「1年後からの豊かさを買う」発想
でも、冷凍庫を導入すれば、食材を安くまとめ買いできて、保存できると。
なら、計算すれば1年ちょいぐらいで元を取れると分かります。
そして後は、利益になるばかりです。
この「1年後から毎月2000円ぐらい利益を生む、今犠牲にする2万円」という発想ができると、可能性が一気に広がったわけです。
当時は、「今はしんどいし、リスクもあるけど、1年後から利益になればいいや」と行動しました。
で、1年経って気がつくと、ぐっと食費が減っていて、毎月の生活が楽になっているんですよ。
肉類だけでなく野菜も冷凍保存するようになったら、満足度はそのままに、もっとお金が余るようになったと。
この「少し待てば、生活が楽になる」というのは、私にとっては強烈な喜びでした。
そういう場合、「来年はもっと余裕ができるし、もっと楽になれる」と分かると、それだけで嬉しくてしょうがなくて。
そして夢中になる
私は熱中したら突っ走るタイプなので、こうなるともう止まらなくなるんですよね(笑
こういう「目先に犠牲を払って、長期で利益を得る」という活動を「投資」と呼ぶんですが、その投資に夢中になってしまうと。
投資というと株式とか不動産を思い浮かべるかもしれませんが、投資は日常生活でできるんですよ。
だから、生活費を極限まで引き下げて、残りをすべて投資に割り振るわけです。
「この道具を新しいのに置き換えたら、どうなるだろう」とか、「この有料アプリをやめて、無料のもので代用できないだろうか」、「そもそもこの契約、必要なの? 他で工夫して満たせない?」とか、いろいろ考えるようになります。
そして、どんどん半年後とか、1年後、2年後のためにお金を使っていくわけですね。
確かに今はしんどいんですが、未来にどんどん利益が積み重なっていくので、エネルギーが出て楽しくてしょうがない状態になります。
その上、時間が経つほど実際に生活が楽になっていって、数年前よりも自分の状態がよくなっていることが明らかに実感できて。
投資の発想
だから、「ああ、これが投資にはまる人の発想なのか」と分かったような気がします。
この工夫する部分が、面白くてたまらないんですよ。
実生活がよくなる実感もあるので、もう充実しまくりというか。
で、こういう体験ができると、世間一般で言うような「若い頃に苦労しろ」とか、「簡単に不労所得を作る」とか言うのが、とても投資とは違う発想だと分かります。
「若い頃に苦労しろ」というのは、回収期間とか、利益量が明快ではないんですよね。
まぁ相手の気持ちを理解できないような人にとっては、相手の立場になることで学ぶこともあるでしょうが、共感度が高い人には無意味で。
投資とは、利益になるシステムを理解すること
あと、「簡単に不労所得を作る」というのも、私からすると投資ではないな、と感じます。
それは、投資では「利益になるシステムを理解すること」が重要だからですね。
「冷凍庫を導入することで、食費をこうやって浮かせる」、「この部分をこう工夫して置き換えることで、こう利益を作っている」というシステム部分が理解できて、初めてゴーサインを出せるものです。
すると、よく分かってもいない巨額の不動産を買うとか、理解していない会社の株を大量に買うとか、「それは違うな」と感じます。
学ぶために買うのなら、もっと小さなところから始められるわけで。
投資家のウォーレン・バフェットが「理解できないものには投資しない」と言っていましたが、まさにそれです。
内部システムが重要になる、ということです。
まとめ
そんな風に、「目先の損をする」という発想ができると、長期的な利益に目を向けられるように感じます。
すると、短期的な得はどうでもよくなって、確実に未来をよくできるかなと。
なので、私の中では「節約」イコール「投資」なんですよね。
競争が嫌で、短期よりも長期的な安定が欲しい人ほど、こういう投資的な発想が合うように感じます。
言い換えると、私の中では「投資は、節約以上のものではない」ということです。
すなわち、人生でやりたいことがあるならば、損得勘定抜きで、どんどんやればいいと。
今年私が作ったプロットシステムでもそうで、3年近くとか、アホみたいな時間をかけて仕上げたんですよ。
でも、それは私が人生でやっておきたかったことなので、損得抜きで行動したものです。
投資とはそういう程度のものですが、それでもこれは私の中では大きなインパクトがあって、ここ3年ぐらいでは一番のコツでした。
まぁ私にとっては、「自由に生きること」が大切なので、お金もある程度は大切なんですよね。
そういう意味でも、こういう投資発想は使えそうに思います。
ということで今日は、「私にとって、今年で一番衝撃だった新たな発想方法」ということで、「目先の損をする」というお話でした。
今日はここまで~。