昨日に「節約的な投資」について説明して、もう少し語れることがあるのでお話ししてみましょう。

「無理にブームに乗らない」というスタイルもある、というお話です。

 

タピオカミルクティーが売ってた

少し前に、ディスカウントストアで買い物をしていると、タピオカミルクティーのインスタントセットが安く売っていたんですよ。

確か400円ぐらいだったか、1食あたり125円ぐらいで売っていて。

で、「ああ、タピオカもこれぐらい安くなったんだな。そろそろ買い時かな」と感じたりもします。

 

去年ぐらいにタピオカブームが来たじゃないですか。

でも、私はあんまりブームには乗らないタイプなんですよね。

それはまぁ、私が興味を持つ対象は限られているので、「タピオカよりも、人生とか、心理のメカニズム、プロットのロジックについて知りたい!」という思いが強いからかもしれませんが。

あと、私は行列が苦手だし、「安い時に買いたい、高いときに買いたくない」という思いもあるので、興味があってもしばらく見送ることが多かったりします。

 

「ブーム後に、買い時が来る」法則

そういう場合、「ブームが去って、みんなが忘れ去った頃に、買い時が来る」という法則があるように感じます。

一時は品切ればかりだったタピオカにしても、今買えば、だいぶ安く買い放題ですからね(笑

 

他にも、例えば映画でも、1年ちょいぐらいしたらレンタルでもだいぶ安くなって、楽しめたりして。

映画館でも、人によっては「人が大勢いる空間にいたくない」とか、「お菓子やお酒を楽しみながら見たい」、「トイレが近いので、一時停止したい」とか、いろいろあると思うんですよ。

そういう場合、映画館よりも家で楽しむ方がいいし、しばらく待てば安く心地よく楽しめると。

 

仮想通貨ブームも見送り

今、世の中を見ると、ビットコインというか、仮想通貨がブームになりつつあるように感じます。

私の中では、おそらくこれからしばらくは仮想通貨バブルが来て、どーんと盛り上がるんじゃないかと思うんですが。

それで、中には「自分も仮想通貨に入った方がいいんじゃないか。乗り遅れちゃいけないんじゃないか。利益を得られないんじゃないか」とか感じる人もいるかもしれません。

 

でも、私の中では見送り状態です。

私はあんまり、ブームには乗らないと。

 

ブームには乗らない生き方

それは、私は、「利益になる」よりも、「これ以上は落ちない」という安心できる土台を大切にしているからかな、と思います。

「これ以上は落ちない」=「これからはずっと上がっていくばかり」ですからね。

私は落ちる恐怖に震えながら利益を作るよりも、どん底となる土台を確保しつつ、安心して生きたいタイプで。

 

すると、ああいうブームには乗らなくなるんですよ。

だいたい、ブームが始まってから参入したのでは、たいていが競争になって遅いわけです。

タピオカでも、タピオカがブームになってから店やメニューを作ろうとしても、すでに競合がたくさんあるので、早さとか安さみたいな体力勝負になってしまうと。

他の例では、以前にも触れたVTuberの例でも、VTuberが乱立してブームになっている頃にデビューしても、体力のある競合がたくさんいて目立てなくて。

 

そしてブームが過熱して、みんなが飽きてくると、どーんと落ちやすくなると。

すると、ブームの途中から参入した人ほど、利益を作りにくく、なおかつ投資した分が無駄になりやすいわけです。

 

より長期で考える

そうではなくて、より長期で考えるのもいいように思います。

タピオカは一過性の物としても、VTuberとかは、これから10年単位で上昇していくジャンルじゃないですか。

なら、どーんと落ちて、多くの人が見向きもしなくなったときほど、参入のタイミングだと分かります。

それは、競合が減るし、本当にVTuberが好きなお客のみが残るので、大きな宣伝をせずともお客を確保しやすいと。

 

そういう「実力があるジャンルなのに、落ちて、誰もが見向きもしなくなった時」というのが、一つのチャンスなんですよね。

 

ITバブルの頃と同じ

なら、仮想通貨でも同じだと分かります。

私は仮想通貨についてはほとんど理解していないんですが、場合によってはこれからの世界を変える技術になりうると思ってます。

でも、チャンスは今ではなく、仮想通貨バブルが過ぎ去ったその後かなと思います。

 

それは、インターネットが出てきて、ITバブルが起きた頃と同じです。

当時のIT関連技術は、確かに世界を変えうる潜在能力を持ち、誰もが「IT企業がこれからの主流になる」と爆発的な人気を持っていました。

 

でも、投資家のウォーレン・バフェットは、ITバブルの時、全くIT関連企業には投資をしませんでした。

それは、「よく理解していないものには投資しない」という彼の信条があったからで。

それで当時は、メディアからは「バフェットももう終わりだ」、「年老いて、時代を理解できなくなった」と、さんざんけなされていたんですよ。

でもその後、ITバブルが崩壊します。

そして少しずつ、人々はIT関連ビジネスへの投資に見向きもしなくなっていきます。

 

本当の参入のタイミング

そしてジョブスも死んで5年経ち、「アップルは終わった」と言われていた頃に、彼は動くわけです。

彼はきっと「IT技術はこれからも、社会の基盤になる」と判断して、アップルが継続的な利益を出していることを見極めたんでしょう。

そして、大いに安くなっているアップル株を大量に買って、今ではそれが膨大な利益になっていると。

 

仮想通貨も同じで、今はビットコインが人気ですが、彼はきっと今回も見送るでしょう。

そしてしばらくして仮想通貨バブルがクラッシュして、多くの人が見放した後で、彼はそのシステムが長期的に維持できるものかを見極めようとするでしょう。

で、そのシステムがよければ、その中から良質な仮想通貨ビジネスに参入して、再び大きな利益にするんじゃないかな、と思ったりもします。

 

「時代の流れを理解していた人」は誰だったのか

多くの人が、ITバブル時代に「これからはIT関連企業だ。そういう株を買わない奴は愚か者だ。バフェットは時代遅れだ」とはやし立てていました。

そしてバブルが終わった頃、そうやってはやし立てていた人ほど、静まりかえりました。

その後、真の「時代の流れを理解していた人」は誰だったのかは、今を見れば分かるでしょう。

 

仮想通貨でも同じです。

私からすると、「ブームが始まってから参入するのは、遅すぎる」と感じます。

確かにこれからしばらくは上がるでしょうが、それはより厳密なタイミング勝負とか資本力勝負になるし、何より「落ちる不安」があるのは私にとっては居心地がよくないと。

それに、多くの国家が資本の海外流出を防ぐ流れになったら、簡単に規制されて暴落する可能性もあるわけで。

 

「潜在能力があるのに、見捨てられたジャンル」を見る発想

なので、もし今参入するなら、普遍的価値があるのに、誰からも見捨てられたジャンルを見るわけですね。

例えば今では、銀(シルバー)のようなジャンルがあるかもしれません。

すなわち、「多少落ちることはあっても、普遍的価値があるから大きく落ちない」というものです。

 

なら、「これ以上は落ちない」という土台を大切にできて、安心できます。

で、これからお金(通貨)は価値が大きく落ちる可能性が出てきたので、私はより「落ちない」という安全な土台を大切にしよう、というアプローチですね。

 

あ、ちなみに「銀を買え」と言っているわけではありませんので(笑

そもそも私は億万長者でも何でもありませんし、むしろ普通よりもはるかに小さな資産や持ち物だけで、節約とか質素さを重視して、田舎でひっそりと生きたい人ですからね。

そういう時代の流れを、社会から距離を取りつつ「みんな動いているなぁ」と眺めつつ、のんびり適当に語るのが好きなだけです(笑

なので、これは根拠もなく未来予想を好き放題言っているだけなので、私の言葉を鵜呑みにしないようにお願いします。

 

まとめ

まぁ、そういう「無理にブームに乗らない」という生き方もあるし、そういう社会から距離を取る生き方も、いいかなと思います。

社会の中にいると、みんながどーっと一方向に動き出した場合、「自分も動かなきゃいけないんじゃないか」と不安になりますよね。

でも、そういうブームから少し距離を取った場所から見ると、別に無理に動かなくても大丈夫です。

 

むしろ、人がどーっと動いた後、誰もいなくなった場所に、自由とか豊かさがあることもよくあると。

私は人混みとか競争が苦手なので、そういう「人がいない方」を重視しています。

そういう生き方もあると分かると、より気楽になれるし、新たな発想ができるかもしれません。

 

ということで今日は、「無理にブームに乗らない」というスタイルもある、というお話でした。

今日はここまで~。

この記事をシェア:
Share