今日は、クリエイティブなお話です。
「やるなら思いっきり吹っ切れよう」、というお話です。
「月刊建築知識」が一線を越えてきた
今日も、興味深いツイートをご紹介。
今月の建築知識も何かよく分からない一線を超えてきた。事務所内、騒然。 pic.twitter.com/LvmznJiUEy
— 加藤いずみ (@ismiiiru) November 17, 2017
建築基準法の擬人化が載ってる、月刊建築知識12月号の試し読み見ましたが、どこの同人誌って感じですねwhttps://t.co/iSRs8aEfau pic.twitter.com/HWx0GpuBpR
— もりべ (@mo_ri_be) November 17, 2017
月刊誌の「月刊建築知識」なんですが、元々は硬派な建築業界雑誌だったんですよ。
でも、今年(2017年)の1月号で「猫のための家づくり」という特集をしたら、品切れ続出、大ブレイクしたと。
そこから次第にネタを組み込むようになって、7月号で「犬のための家づくり」とか作ったりして。
そしてついに今回の12月号で、上記のような「擬人化ネタ」という一線を越えてきたと(笑
もうね、「いいぞ、もっとやれ!」みたいなノリですよね(笑
「一線を越えられる人」は、魅力がある
こういう風に、どんどん一線を越えることができる人や媒体って、なんか魅力がありますよね。
というのも、多くの人がためらう一線を簡単に乗り越えるほど、現状を打ち砕く力があるように感じられるからですね。
普通の感覚なら、「分をわきまえる(一線を越えない)方が優れている」って感覚じゃないですか。
その方が節度があって、安定していると。
でも、別の面では「もし変化が必要な場合、どんどん一線を越えることができる」というのも、また魅力なわけです。
すなわち、やるなら思いっきり吹っ切れるぐらいが、魅力的に映るということですね。
堂々と突っ走るから、「こういうのもアリ」になる
だからこういうのって、ちまちま入れても逆効果なんですよ。
だいたい硬派な業界紙で、部分的に萌え絵を入れても、浮くだけですよね。
それは違和感にしかならないと。
だから、文句をつけたくなるわけです。
でも、これぐらい吹っ切れて世界観を統一すると、文句のつけようがありませんよね(笑
もう笑うしかない、みたいな(笑
なので、「やるなら、思いっきりその世界観で満たしなさい」ということです。
そして堂々と全力で突っ走ると、みんな「あれ? そういうのもアリなんだ」と感じるようになるわけです。
自分と同じような欲求を持つ人は、世の中に結構いる
実際のところ、自分と同じような欲求を持つ人は、世の中に結構いるものなんですよ。
なぜ広がらないのかというと、吹っ切れることができないからじゃないかと思います。
例えば私の場合、以前もお話ししましたが、近所の川沿いの道で、メダカが多く見られる場所があったんですよ。
メダカを眺めるのとか、なんか自然の水族館を見ているようで、面白いじゃないですか。
だから、私とか「メダカを眺めていたいな」とか思うわけです。
でも、その道を通る人たちは、みんなせわしなく歩いていて、誰もメダカを見ようとはしないと。
そういう「みんな歩いている」という雰囲気があると、そんな中で立ち止まって眺めるのは、ためらうことが多いですよね。
そういう時、私はあえて立ち止まってメダカを眺めるんですよ。
すると、次第に人々が私の姿を見て、少し立ち止まってメダカを眺めるようになったり。
親子連れの場合、自転車を止めてまでして、川をのぞき込んで「見て見て、メダカがいる。可愛いね」とか語り合ったり。
そして私は、「なんだ、やっぱりみんな見たかったんじゃない」と満足して立ち去るわけですが(笑
「なんとなくの空気」を壊そう
こういう場所にあるのは、「なんとなくそういう空気」だけなんですよね。
冷静に考えると、「川沿いの道で、メダカを見ちゃいけない」なんて、そんなのあり得ないというか、アホな常識でしょ。
実際に、みんなチラチラと川を気にして、メダカを見てるわけです。
なのに、みんな「なんとなくそういう空気」に従ってしまい、立ち止まって眺めることができないわけです。
実は多くの人が、心の奥底で、同じような矛盾を感じているんですよ。
「自分は立ち止まってメダカを眺めたいのに、みんなと同じように歩き続けなきゃいけない」
「こういう空気って、なんか変じゃない?」
「みんな、しんどくないの? こういうメダカを眺めて癒やされる時間って、欲しくないの?」
そんな言葉にできない矛盾を、抱えているものなんですよね。
堂々と一線を越えると、後続が出てくる
なら、堂々とその一線を越えればいいわけです。
すると、ほとんどの場合で、「実は私もゆっくり見たかったんです」、「忙しい毎日で、メダカを見るのが癒やしだったんです」とかいう人が出てきます。
そして感謝されて、自分なりのスタイルを広げることができる、ということですね。
硬派な建築業界紙だったとしても、同じです。
こういうのは堂々とぶっ飛ばす方が、受け入れられるんですよね。
で、そういうアプローチの方が、建築業界人でも「実はこういうのが好きだった」と打ち明けやすくなると。
建築業界人でも、萌え系だけでなく、漫画が好きな人って多いと思うんですよ。
日本では既に漫画のキャラデザは浸透しきっているので、少々の漫画系・萌え系イラストでも受け入れられる土壌があるわけです。
なら、なぜ萌え系が批判されるのかというと、硬派な場所で、少しだけ入れてしまうからですね。
だから違和感が目立って、「こういうイラストを入れるのはけしからん」となってしまうと。
まとめ
そういう風に、やるなら思いっきり吹っ切れることです。
周囲以上に、自分が自信を持つわけですね。
「え? みんな、誰もこのスタイル知らないの? それ、ダサいよ!」と、たとえ自分しか評価していなかったとしても言うわけです(笑
すると、逆に周囲の方が自信を失って、「あの人があれだけ堂々と言うなら、何かあるはずだ」とか思い始めます。
まぁ当然その根底には、「みんなこういう生き方がしたいんじゃないの?」という実感があるんですけどね。
だから、堂々とそれができると。
で、それがニッチなものであるほど、堂々とやる方が、「実は私も好きだったんです」という人が出てきます。
それが、独自スタイルを売るコツですよね。
こういう風に行動できると、どんどんファンを作れるんじゃないかと思います。
ということで今日は、「やるなら思いっきり吹っ切れよう」、というお話をしてみました。
今日はここまで~。