今日は、お金のお話です。

「積み上がらない売り上げではなく、積み上がる売り上げを作ろう」、というお話です。

 

「年収100万円」は、苦しい状況か、ゴール間近か

とあるクリエイターさんのツイートを見ていると、なかなか興味を引くリツイートがあったんですよ。

それは、あるクリエイターさんが「年収100万円も稼げないとか、そんなのプロとしてやっていけない」みたいな発言をしていたと。

私はこれを見て、思わず「えっ?」と、すごい違和感を持ったわけです。

そのツイートは、私のビジネス的な発想とは、全く違った考えだったからですね。

 

ひょっとすると、このブログを見ている方の中でも、この違和感に気づいた方がいるかもしれません。

私の感覚では、「年収100万円に達したら、遊んで暮らせるのは、もうすぐ目の前にある」という感覚です

これについて、少し語ってみましょう。

 

サラリーマン的発想と、投資家的な発想

思うに、サラリーマン的発想か、投資家的な発想か、という違いだろうと思います。

サラリーマン的発想をしていると、そういう「年収100万円ではやっていけない」という考え方になると。

一方で投資家的な発想をしていると、「年収100万円は、ゴール目の前」になると。

それが分かれば、最終的に私が言いたい「積み上がらない売り上げではなく、積み上がる売り上げを作ろうよ」という意味が分かるかと思います。

 

普通のサラリーマンは、基本が「時間の切り売り」です。

時間を削って削って、それをお金に捧げているような生き方です。

そして時間的な制限が来たら、それ以上伸びることはありません。

だから、その「時間的な上限」が「年収の上限」になってしまいます。

 

例えば絵描きさんの場合、絵を描いて納品して、謝礼(収入)を得ます。

で、絵の単価がある程度決まっていたら、1ヶ月に描ける量と、稼げる量は決まってきますよね。

もっと稼ぐには、もっと早く描けるようになるか、もっとクオリティ(単価)を高めるしかないと。

当たり前と言えば当たり前ですが、それが限界を作っているんですよ。

 

投資家は、「投資とリターン」で考える

一方で投資家は、「投資とリターン」で考えます

「これだけ投資して、これだけの期間で、これだけのリターンがあった」という風に収益を考えます

「投資するもの」は、もちろん時間も含まれますが、時間だけではありません。

お金に働いてもらうこともありますし、ネットに売ってもらって自動化したり、従業員や社長を雇ったり、外注をしたりすることで、システム化してゆきます。

 

いわゆる、「不労所得にしていく」という発想ですね。

自分が何も手をかけなくても、利益が「積み重なっていく」という基本的な考え方です。

 

売り上げを長期的に継続する、という発想

すると、一度作った売り上げは、長期的に継続することができます

例えば「年収100万円を得られるようになった」というのは、私の感覚では「1000万円を得られるようになった」のと同じです。

というのも、例えば本でも書いて、それが10年間ネットで(完全自動で)売れ続ければ、単純に10倍の1000万円になりますからね。

それを2~3年で構築できたのであれば、おそらくあと1年も積み重ねれば、年間150~200万円ぐらいの不労所得が得られるようになるでしょう。

なら、あと少しで「(10年間ぐらいは)遊んで暮らせる状態」になれそうですよね。

 

だから、「年収100万円」でも、私にとってはすごいゴールに近い状況です

私の場合、その「年収100万円」は、「何もせずに得られるお小遣いが年間100万円ほどある」ことを意味します。

なら、後は大好きなことでもう少し稼げれば、十分に生きていけると分かります。

 

不労所得のみを「収入」と考えるスタイル

私は、「収入」というのはこの不労所得のみを考えています

それ以外は「臨時収入」ですね。

時間を切り売りすることで得た収入は、「一時的な収入」で、それは「自分の年収(自分の実力)」からは除外して考えます。

 

で、時間の切り売りをするような作業や働き方は、極力排除しています

それがたとえ「1ヶ月に30分作業をすればいいだけ」というものであっても、私は大いにその単調作業(クリエイティブではない作業)を嫌って、排除しようとします。

積み上がらないものは、とにかく排除する、という発想です。

 

「投資とリターン」で考える

これは裏を返すと、「投資とリターン」で考えることを意味します。

「これだけ投資して、これだけの期間で、どれだけリターンを得られるか」で発想するわけです。

もっと簡単に言うと、「これだけの投資で、生涯収入にどれだけのインパクトを与えるか」で考えるわけですね。

目先のお金ではなく、長期的に考えてみましょうよと。

 

すると、「時間の切り売り」なんてものは、笑えるほど非効率的なことだと分かります。

例えばある作家さんは、漫画を描いて、出版社に送って原稿料を一度もらったとしましょうか。

その原稿料は、1年で300万円になります。

一方で別の作家さんは、漫画を描いて、長期的に印税を得られるようにします。

その印税は、1年で100万円になります。

 

こういう場合、私は確実に後者を選びます。

というのも、例えば後者の漫画で、10年間売れ続けるような、ニッチなものを作ればいいんですよ。

すると、10年間ずっと100万年が得られるので、合計で1000万円の利益となります。

実際の収入は、見せかけの額の10倍になるわけです。

ただ、すぐに全部の額を手に入れることができずに、分割払いにしてもらう、ということですね。

 

時系列で考えると、簡単に収入総額を上げられる

そういう風に時系列で考えるようになると、もっと時間を加味して考えるようになります。

10年売れるのではなくて、20年売れ続けるようなものにしたらどうでしょう。

すると、それだけの工夫で、売り上げが2倍にもなります。

ちょっとの戦略、ちょっとの工夫で、売り上げが「2倍」ですよ!

時間を切り売りしている人には、考えられない世界ですよね。

 

そういう発想をしていると、「なら、利益を再投資できる」とも分かります。

得た実をすぐに食べるのではなくて、少し辛抱して、それをさらに種としてまくわけですね。

すると、利益は複利的に増えていきます

 

起業家や投資家は、最初は質素で、後から追い上げるタイプ

世の中では若くして大成功した人がもてはやされていて、多くの人が「私もああなりたい」と思っているものです。

ですが、そういう人のだいたいが「時間を切り売りしている人」なんですよ。

いわゆる、サラリーマンの英雄になっているわけです。

 

一方で、田舎とかリゾート地で毎日バカンスを楽しみながら、自由に大好きなことをしている、目立たないけれども楽しんでいる人がいます。

そういう人のたいていが、起業家とか投資家になります。

とても地味で、人前に出たりせずに、目立たないので、こういう人種がいることすら知らない人もいるかもしれません。

実は、こういう種類の人たちは結構います。

 

起業家や投資家の場合、最初は質素な状態で、ある時期からぐっと上がってくるのが王道になります。

というのも、最初の投資額っていうのはやっぱり小さい上に、多くを再投資するから、最初はとにかく質素なんですよね。

 

投資をしていると、「自分が成功する」というのは分かっている

でも、そういう人は、「自分は必ず成功する」と分かっています

だって、確実に投資からのリターンを得ていて、それを着実に再投資しているからですね。

収益のほぼ全てを再投資しているので、最初はほとんど実生活が変わることはなくて、質素な状態を続けることになります。

でも、時間軸で考えている人は、「その方が圧倒的に早く豊かになり、成功できる」と分かっているんですよ。

 

だから私でも、すっごい質素な生活をしているのに、「あ、私は将来お金持ちになるな」と分かりますから。

そういう点では、やたら自信があるんですよ(笑

それは、ちゃんと投資とリターンで考えられているからですね。

 

で、そういうシステムを、ワクワクできることで、楽しいことをしながら組み上げられたら最高ですよね。

24時間ずっと自由でいて、かつ収入が「積み重なっていく」んですから。

 

まとめ

なので、そういう「積み上がる売り上げ」を大前提にして考えるといいでしょう。

「時間の切り売りはしない」と決めることですね。

すると、なぜさほど目立っていないのに遊びながら暮らせる人がいるのか、実情が見えてくるかと思います。

 

分かりやすく言うと、例えば作家さんでも、「出版社を通して紙媒体の本を売る」のと、「自分で電子書籍を売る」のと、どちらを選ぶのか、ということです。

出版社任せの紙媒体だと、不特定多数の人の目につきやすくて一時的に売れやすいかもしれませんが、印税は10%で、本屋に置かれなくなったらすぐさま収入はなくなります。

一方で自前の電子書籍だと、継続的にニッチな人がたどり着くようにしていれば、Amazonなら印税は70%で、長期的に収入を得ることができます。

多くの人が「出版社任せの紙媒体の方が優れている」と思っているかもしれませんが、一概にそうではないんですよね。

 

私は花よりも実を取るタイプなので、ニッチな電子書籍の方を選ぶと。

それどころか、時系列を考えると、紙媒体で少し目立って売っている人よりも、地味で誰も知らないようなニッチ本を書いている人の方が、よっぽど多くの利益を出していた……ということは多くあるものです。

多くの人が「今月の売り上げ」だけしか考えていなくて、「長期的売り上げに対する、かけた時間やお金の額(投資とリターン)」で考えないと。

 

そういう投資家的な発想でビジネスを考えれば、時間の切り売りをせずにすむので、収入の上限が取り払われます。

なら、後は大好きなことをして、どんどん豊かになるだけです。

まあ、最初は確かに「目先のお金」は得られませんし、どんどん再投資するのでしばらくは質素な生活になります。

でも、そういうのを着実に済ませた起業家や投資家は、後々すごいことになるのは分かりますよね。

 

こういう知恵があれば、自信もつくし、自由にいられて、かつ楽しいことができるんじゃないかと思います。

 

ということで、今日は「積み上がらない売り上げではなく、積み上がる売り上げを作ろう」、というお話をしてみました。

今日はここまで~。

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