今日は、「世の中の仕組み」についてのお話です。

今は「権力の暴走期」だと分かると、怒りも手放せるし、対策ができる、というお話をしてみましょう。

 

ここ最近は、波とかサイクルみたいな内容が好きですが、今日もそんなお話です。

 

なぜマスコミは「権力に従ってはならない」なのか

とあるところで、こういう記事があったんですよ。

それが、「なぜ権力者にしっぽを振るような、そんなマスコミの使命を忘れた記者が出世するのか」という内容でした。

実際に今は、マスコミが政府の広告塔になっている側面が強くて、「政府の監視」という側面は弱くなっているようにも感じます。

 

でもちょっとここで、根本から考えてみましょう。

そもそもなぜ「マスコミ記者は、権力に従ってはいけない」という価値観が普通になったんでしょうか

世の中にはいろんな価値観がある中で、「記者は権力に従ってはいけない」という価値観が当たり前になったのであれば、何らかの理由があるはずです。

 

そこでその根源を考えてみると、「価値観のサイクル」が見えてくるんですよ。

すると、「今は権力の暴走期だ」と分かって、怒りも手放せるし、対策ができるように思います。

 

価値観にはサイクルがある

私の中では、価値観にもサイクルがあるように思います。

例えば私たちでも、「午前中は活動的なことが好きだけど、夕方以降はゆったりしたくなる」みたいに、1日の中でも価値観が変わりますよね。

それと同じで、世の中にも価値観が変遷するサイクルが、長期短期含めてあるように思います。

 

で、上記のような「権力とマスコミ」では、きっとこういう価値観のサイクルだと思うんですよ。

  • 権力の暴走期:権力を持つ人たちが暴走して、横暴なことをする時期。これで一般の人々が苦しむ時期。
  • 「反権力」への渇望期:マスコミが「権力は監視しないといけない!」と使命感を強く持つ時期。そして権力の横暴を防ぐ。
  • 権力の安定期:権力が監視されて、一般の人々が安定する時期。だけど安定するので、マスコミの使命も少しずつ忘れられてゆく。
  • 「権力」への渇望期:権力の暴走があること自体が忘れ去られて、「自分さえ出世すればいい」という記者が、権力になびいてゆく時期。

 

今は「権力の暴走期」が加速している時期

こういう権力の横暴は、50~70年単位で起きることが多いように思います。

例えば経済周期や景気サイクルでは、50~70年周期説がよくあるんですよ。

それは、人々の世代が変わることで、「権力は暴走する」、「インフレは苦しいものだ」みたいな過去の苦しみが忘れ去られるからじゃないかと思います。

 

で、今はどういう状況かと言うと、「権力の暴走期」が加速している時期だろうと思います。

長い安定を経た後で、社会は「権力は監視しないといけない」ということを忘れて、野放しにしてしまっています。

だから、権力者は自分の好きなように始めて、次第に横暴なことを始めます。

 

同時にマスコミの記者をはじめとして、個人も「権力側について、利益にしたい欲求」が上がっている時期です。

だから、上記のような「なぜ権力者に従う記者が出てくるのか」みたいな記事が出てくるんだろうと思います。

 

歴史は一番大きな学習を除いて、繰り返す

金融業界では、「歴史はまったく同じには繰り返さない。ただし韻(いん)を踏むように繰り返す」みたいな言葉があります。

これを私なりの言葉で言うと、「歴史は一番大きな学習を除いて、繰り返す」だろうと思います。

ある意味、「多くの人は、一番痛い学習しか覚えていない」ということですね(笑

 

で、日本の場合、この50~70年での一番の学習が、「戦争をしてはいけない」だろうと思います。

だからそれ以外の「インフレは怖いものだ」とか、「権力は暴走する」、「国債は依存するので、発行してはならない」みたいなことは、忘れ去られやすいんじゃないかなと。

 

価値観のサイクルがあると分かると、対策できる

そして、社会ではこういう価値観のサイクルがあると分かると、うまく怒りも手放せるし、対策もできるように思います。

というのも、「未来は悪くなるばかりではない」と分かるからですね。

 

「マスコミが劣化する」という「状態」で把握すると、悪い未来しか考えられません。

まぁそれは社会にとっては、変革を強くうながすためにはいいことなんでしょう。

 

でも、新境地開拓をしたい人にとっては、不安は排除したいものです。

それは、安心を土台にする方が、動きやすくなるからですね。

その場合、「サイクルで変化する」という「変化」で把握すると、安心した上で、準備や対策ができます。

なら、安心して新境地開拓をしたい人は、変化でとらえる方が合うようにも思います。

 

まとめ

そういう風に、社会も周期的に価値観が変わっていくことが分かると、未来を見通しやすくなるように思います。

そして、「価値観はサイクルのように変遷する」と分かると、一時的な状態変化や「これから日本は悪くなる」という言葉に惑わされなくなります。

 

同時に、「使命を忘れる」というのは、裏を返すと「安定していた証拠だ」ともとらえられます。

ある意味、「陰と陽、どちらがいいのか」というのと同じで、価値観に優劣はないと分かります。

例えば権力の横暴期だって、「権力に近い側の優位、遠い側の不利」でしかなくて、優位になる場がサイクルのように変遷しているだけです。

 

安心を土台になら、「時代によって、有利になる場が変遷しているだけだ」と分かれば、「世の中が完全に悪くなる」ということはないと分かります。

もちろん日本では、これからインフレも起きるし、それなりに大きな混乱に陥ることでしょう。

でもそういうサイクルで考えることで、怒りを手放せて、安心しつつ時代に合わせて対策できるように思います。

 

ということで今日は、今は「権力の暴走期」だと分かると、怒りも手放せるし、対策ができる、というお話でした。

今日はここまで~。

この記事をシェア:
Share