今日は、自信の作り方についてのお話です。
自信を得るための、「プロトタイプを作る」という発想についてお話ししてみましょう。
大胆さや勇気がなくても、自信は得られる
このブログでは「大好きなことだけをして、豊かに生きる」という方法論をよく語っているんですが、「自信がない」っていうのは、よくある問題ですよね。
「独立したいけど、自信が持てない」とか、「小説を投稿したり公開したいけど、思い切った行動がとれない」みたいな。
だから、「大胆な行動をとれるようになりたい」とか「勇気を出したい」とか思うようになると思うんですが。
でも、実は大胆さとか勇気がなくても、自信は得られます。
実際に私は、大胆なタイプでも、勇気を持っているタイプでもないんですよ。
私は独立したり、ゲームとかアニメ、本とか技術とか、いろんな新しいことにどんどん着手しているので、「あやえもさんは、大胆なことができる人だな~」とか思う人もいるかもしれません。
でも実は、私はすっごいリスクに敏感で、大きなリスクを取らないタイプです。
普通のサラリーマンほど、よっぽど大胆なことをしている
むしろ私から見ると、普通のサラリーマンほど、大胆なことをしているように思います。
例えば私が会社勤め時代によく感じたのは、同期の同僚が「週末、思い切ってこういう服を買ったんだ」とか、「こういう散財したんだ」みたいなことを言っていたんですよ。
で、聞くと、「預金はほとんどない」って言うんですよ。
しかも、週末はほとんど時間つぶしのようなことでお金を使って遊んでいると。
そして、散財して無駄にお金がなくなったことを誇らしげに語っているほどで。
私は当時から独立志向で、10年単位で収入管理をしているので、それを聞いて恐ろしくてたまらなかったわけです。
「収入源が一つしかない」という会社に依存している状態で、将来の収益源を作るようなこともせずに、資産も作らずに、お金を使い続けているんですから。
しかもこの変化のある時代で、いろんなリスクがあることを考えると、同僚たちの行動はすっごい大胆なことですよね。
私の感覚では、そんなの恐ろしくてできないわけです。
だから私が独立したのも、10年は遊んで暮らせる資産と、ある程度は継続的に入ってくる収入源とを確保できたから、独立できたんですよ。
大胆なことは、ほとんどしていません。
自信を得るための、「プロトタイプを作る」という発想
で、私が安心して、しかも自信を持って新しいことに挑戦できるのは、私が「プロトタイプを作る」という習慣があるからだろうと思います。
これが分かれば、「自分にできるかどうか分からない」という不安はなくなります。
じゃあその「プロトタイプを作る」とはどういうことなのか、というお話です。
ゲーム制作では、たいてい本格的な制作をする前に、簡単な原型(プロトタイプ)を作るんですよ。
見栄えとか完成度はどうでもいいので、最低限必要な機能だけを先に作って、実現できるかどうかを試しておくわけですね。
で、その基本機能さえうまくできれば、後はシナリオとかCG、音楽、背景画像や3Dモデルを本格的に発注すればいいだけです。
すなわち、プロトタイプの外に肉付けをすればいいだけです。
だからプロトタイプさえあれば、「このゲームは完成できる」と分かります。
後は時間と予算の問題なので、「自分にできるかどうか分からない」なんて不安はなくなります。
「人生のプロトタイプを、早めに作っておく」、という発想
そんなプロトタイプを、人生でも早めに作っておきましょうよ、ということです。
すると、不安はなくなって、後は時間の問題にできます。
独立したいのであれば、「大好きなことで商品を作って、売って収益を得る」という収益モデルのプロトタイプを作るわけです。
最初はその見栄えとか完成度はどうでもいいんですよ。
「機能するかどうか」を試すことが大切なんですから。
で、ちゃんと動けば、「あ、自分でも、大好きなことでお金を手に入れることはできるな」と分かります。
ならば、後はその外側に肉付けをして、本格的なものにしてゆけばいいだけです。
すると、後はただ単純に時間と予算の問題にできて、それを工夫で短縮していく形になるので、不安はなくなります。
むしろ、工夫をすればするほど実現度は上がっていくので、夢の実現が見えてきて、楽しくなります。
だから私は、「受かりもしない新人賞に応募し続ける」とかは好まないんですよ。
というのも、それはプロトタイプを作れないからですね。
まぁ、最初から2次選考、3次選考を通過できて「いけそう」と見込みが立てていればいいんですが、そうでないなら、さっさと手放すタイプです。
言うなれば次の二つの道で、どちらを選びたくなるか、ということです。
一つは、「プロトタイプができていて、確実に作家業で稼げると分かっていて、小さくても今から収益があり、自分の工夫次第でそれを短時間で実現できると分かっている道」。
もう一つは、「プロトタイプが作れずに、作家業で稼げるとは分からず、いつプロの作家になれるかどうかも分からない状態で、すぐにはお金にもならずに、他人に選ばれるために投稿し続ける道」です。
だったら、当然のように自分で未来を作れる道を選びたくなるでしょ。
まとめ
そんな感じで、プロトタイプとは、そういう「前もって小さい規模で実現して試しておくこと」です。
私の場合、まずはいろんな方法を検討して、その中で「一番これが稼げそう」とか、「一番これが実現に近そう」という方法を見つけます。
そしてそれに対して本格的に着手する前に、どんなものでもプロトタイプ作りを先にやって、安心感を得ておきます。
なら、後は時間の問題にできて、工夫をすることに集中できます。
で、うまくいきそうならどんどん肉付けをしていって、もし途中でダメそうだと分かったら、早めに撤退するなり、他のプロトタイプを試してみるなりしてゆくと。
独立してやっていきたい場合、そんな風に早めに「収益の原型」を作る、ということですね。
すると、「自分にできる」と分かります。
それが自信につながって、積極的に動く原動力になるわけですね。
他人に選ばれようとしたり、他人に決めてもらおうとすると、自信がなくなることが多いものです。
自分で自分の未来をコントロールできる、その領域を増やせば増やすほど、自信は得られます。
プロトタイプを作るというのは、そういう「人生を自分で切り開ける場所を見つける」という作業だと言えるかもしれません。
ということで、今日は自信を得るための、「プロトタイプを作る」という発想についてお話ししてみました。
今日はここまで~。