今日は、より豊かさを得る方法についてのお話です。

「ものをもらうコツ」ということで、お話ししてみましょう。

 

「ものをもらうコツ」って、あるの?

いや~、昨日の記事で紹介した坂爪さんですが、ここまで徹底して「ものをもらって生きる」っていうのはすごいな、と思ったり。

まぁそれは「お金を得るのが苦手。でも人づきあいは嫌いではない」という性質から来ているんですが。

ちなみに私の場合、「広く浅い人づきあいは興味ないけど、狭く深い人づきあいは好き。お金を得るのは好きだし、ビジネスを組み立てるのも好き」という性質です。

なので、「お金をもらっても、ものをもらっても、どっちでもアリかな」という感覚だったりします。

 

坂爪さんは「ものをもらうコツは、よく分からない」と言っていたので、私なりの「ものをもらうコツ」を語ってみようかと思います。

 

「ものをもらうコツ」とは「余ったものを分かち合う」こと

その「ものをもらうコツ」というのはシンプルで、「余ったものを分かち合う」ということを意識することです。

 

これは私がよく違和感を覚えることなんですが、伝統的な教えでは、「何かもらったら、必ずお礼をしなさい」とか言うじゃないですか。

例えば旅行のお土産でおまんじゅうをもらったら、すぐに家にあるお菓子を持ってお返しをする、とか。

もしくは、次に自分が旅行に行ったとき、その人のためにわざわざお菓子の折り箱を買ったりだとか。

 

私はそういうものは、しなくていいんじゃないかと思います。

むしろお礼なんかせずに、ただただ「ありがとう!」と感謝をしてもらうのが、一番いいように思います。

言うなれば、「お返しをせずに、ただただもらうのが、一番ものをもらって豊かになるコツ」かなと。

 

「余ったものを分かち合う」という原則を外すと、苦しくなる

これはビジネスにも通じるんですが、豊かになるやりとりとは、常に「余ったものの分かち合い」です。

例えばまだ貨幣経済が整っていなかった頃、農家は余った野菜を持ち寄って、漁師は余った魚を持ち寄って、物々交換をしていました。

それで、農家も魚を食べることができて、漁師も野菜を食べることができて、より豊かになれたわけですね。

 

この「余ったものを分かち合う」という原則を外すと、苦しくなるのはすぐに分かるかと思います。

「自分が腹を減らしてでも、相手に与えようとする」というのはおかしいですよね。

例えばある年、晴天が少なくて農家がうまく野菜を作れなかったとしましょう。

すると、農家は漁師に与えられる余裕がなくなります。

それなのに農家が無理にでも野菜を与えると、農家は自分が食べられなくなって、倒れたり、下手をすると死んでしまうかもしれません。

 

一方で漁師は、魚を捕れるから、困ってないんですよ。

漁師は魚を食べて生きることができるんですからね。

すると、農家が倒れたり死んでしまった場合、漁師は今後野菜を得られなくなります。

これは、漁師にとって大きな「豊かさの損失」ですよね。

 

「困っていない人」に与えると、その社会は衰退してゆく

「困っていない人に与える」というのは、こういうことです。

相手は喜ばないどころか、自分が苦しむことが、ゆくゆくは相手を困らせてしまうことになるわけです。

すなわち、「困っている人」が「困っていない人」に与えると、その社会は衰退してゆくことになると。

 

豊かになる流れはその逆で、「困っていない人(余らせている人)」が、「困っている人」に与えることです。

農家と漁師の例で言うと、晴天が少なかった年の場合、「魚を余らせた漁師が、飢えた農家に分かち合う」が豊かになる流れです。

すると、農家は生きながらえて、漁師も余った魚を有効活用してもらえて、将来のために役立てられるわけですね。

 

お礼を義務にすると、苦しくなる

これは別の表現で言うと、「お礼を義務にすると、苦しくなる」、ということですね。

ほら、バレンタインでも、「職場配布チョコ」とかあるじゃないですか。

「なんで毎年、わざわざ女性はお金を出して、職場の人にチョコを配らにゃならんねん!」みたいな不満がありますよね。

これがまさに、「お礼を義務にすると、苦しくなる」という典型例です。

 

職場チョコは、お金を余らせた人とか、チョコを余らせた人が配ればいいんですよ。

余裕がなければ、配る必要なんかありません。

金銭的な余裕がない状態で配るというのは、それは飢えた農家が困ってもいない漁師に野菜を与えようとするのと同じです。

もし会社の行事にするのであれば、個人の給料じゃなくて、会社の経費で出せって話ですよね(笑

だいたいそういう「職場チョコは当たり前」と思っている人を見てみると、たいていは無能な人で、ビジネス的な能力がない人です。

というのも、「余ったものを分かち合う」というビジネスの原則を外しているからです。

 

感謝して、もらうだけでいい

そういう風に、「余ったものだけを分かち合う」というスタイルにすれば、「感謝して、もらうだけでいい」と分かります。

だって、相手は余らせても困るだけなので、私たちがもらってあげるだけで相手は喜びます。

それに、もし相手が身を削って与えようとしている場合、相手は「あの野郎、せっかく俺がここまで身を削ってるのに、礼儀知らずだ。ばからしい、自分で味わった方がいい」と思うでしょう。

すると、相手は今後、自分の身を削ってまでも与えようとはしなくなります。

「相手の身を削らせない。そして余った方が与える」、これこそが本当の愛情であり、互いが発展する道じゃないでしょうか。

 

だから、例えば私でも、前に住んでいた場所では近所のおばさんたちから、畑の野菜をよくもらっていました。

で、私は「ありがとう!」と喜んで、受け取るだけです。

一切お礼はしませんでした。

でも、周囲のおばさんたちは、喜んで何度も何度も、私が引っ越すまで野菜を与えてくれました。

それは、「野菜を作りすぎたから、食べてくれると嬉しい。喜んでもらえて嬉しい」と感じるからですね。

 

で、私は余らせたものを、私なりの方法で、さらに他の人たちに分かち合います。

このブログでノウハウを分かち合ったり、作品として分かち合ったり、いろいろできます。

そういうのが巡り巡って、関わるみんなが豊かになる、という流れですね。

これが、「双方が豊かになる分かち合い」じゃないかと思います。

 

ただし注意が必要なのは、「嫌な人からは、できるだけもらわない」ということです。

だいたい、嫌な人からはもらいたくないでしょ(笑

それに、嫌な人からもらうと、「自分はこうまでしないと豊かになれない」、「自分は嫌なことをして苦しまなければ豊かになれない」という、ネガティブなセルフイメージを持つようになりますからね。

それはさける方がいいかなと思います。

もし受け取らざるを得ない場合でも、「今はこういう状況だから受け取るけど、本当は受け取らないところだ」と割り切って受け取ればいいかと思います。

 

まとめ

そんな風に、「ものをもらうコツ」とは「余ったものを分かち合う」ということを意識することかな、と思います。

ただただ、「ありがとう」と感謝して受け取ればいいんです。

お礼なんて、全く考える必要はありません。

「お返しをせずに、ただただもらうのが、一番ものをもらえるようになって、豊かになるコツ」かなと思います。

で、自分が何か余らせたものがあれば、それを分かち合うと。

それが相手や社会にとっても、一番豊かになる道かなと思います。

 

これは、ビジネスでも同じです。

ビジネスでは、常に「余ったものの分かち合い」です。

この原則が分かれば、「自分の身近にある、余ったものを見つける」→「余ったものに価値を見つける」→「どんどん分かち合う」→「話題になって売れるようになる」というステップが、理解できるんじゃないかなと思います。

このコツが分かれば、どんどんものをもらうこともできるし、ビジネスもうまく立ち上がるようになる、ということですね。

 

ということで、今日は「ものをもらうコツ」ということで、お話ししてみました。

今日はここまで~。

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