今日は、未来予測のお話です。

歯車がかみ合わなくなってきた時期の小さなトラブルは、大きなトラブルの前兆になる、というお話をしてみましょう。

 

世界的な資源争奪戦が始まってきた

ちょっとしたニュース記事のご紹介。

インドネシア、パーム油の「全面禁輸」に内外から猛反発、一転して解除へ ウクライナ戦争でひまわり油の供給減少、世界規模で始まった食用油争奪戦(JBPress)

記事の内容は、「インドネシアが一時的にパーム油の輸出禁止をした」というものです。(現在は輸出再開してます)

 

これだけでなく、インドが小麦と砂糖の輸出を停止したり、マレーシアが鶏肉の輸出を停止したりと、いろいろと食料確保が困難になってきてます。

記事にもあるように、私の中でも少しずつ世界的な食料争奪戦が始まってきたように思います。

 

そして私の中で、今のような時期は「歯車がかみ合わなくなってきた時期」だとしています。

そしてこういう時期の小さなトラブルは、大きなトラブルの前兆になるように思います。

 

今は、少しずつ混乱が増している状態

これは私の感覚ですが、変化をとらえたい場合、波やサイクルで考えると分かりやすくなるように思います。

波やサイクルには予兆があるので、変化をとらえやすいんですよ。

「少しずつこうなり始めた」とか、「こういう動きが出始めた」という部分から、将来的な大波を見通しやすいわけですね。

 

そして今は、安定期が終わりつつある中で、少しずつ混乱が増している時期です。

今までは安定期ということで、一つの決められたルールに従っていれば、うまくいきました。

みんながそのルールに従って競争して、勝利をすれば、豊かになれた時代なんですよね。

それが、世界規模で言うとグローバル化だったり、IT化だったりするんですが。

 

「変化したい」というエネルギーがたまった時期

でも、安定期はルールが変わらないので、水面下で少しずつ抑圧とか鬱憤、ひずみが積み上がってきているものです。

既存のシステムに増改築を繰り返してボロボロになってきたり、限界が来たり、不満を持つ人が我慢できなくなってきたり、いろいろ原因はあるかと思います。

変化を繰り返すのが自然な中では、長期的に変に安定しているほど、裏ではそういうひずみが生まれているものです。

 

言うなればこれは、私たちがしんどい会社勤めの毎日を繰り返すほど、「旅行や温泉に行きたい!」と強く願うようになるのと同じです(笑

そしてそういう時期って、歯車がかみ合わなくなるじゃないですか。

疲れも出るし、会社への不満も高まるし、イライラするし、やたらと不安や怒りに駆り立てられたり、いろんな目先の憂さ晴らしをしたくなったりと、混乱が増してゆくわけです。

そして長い我慢を続けるほど、ある時「もうこんな毎日は嫌だ!」と、一気に変化へと動いてゆくことになります。

 

世界的な資源の争奪戦に向かっている

そしてこれから何が起きるのかというと、それが世界的な資源の争奪戦ですね。

今までは、人も政府も中央銀行も「好景気ほどいい。不景気は起こしてはならない」と思い込んで、世界中の中央銀行がお金をどんどん作って、ばらまきすぎたんですよ。

すると、世の中のすべてのものを買っても買い尽くせないほどのお金ができてしまったと。

 

その場合、ほとんどの人は欲を持つので、最初は「お金が増えるものにお金を投資しよう」とします

だから、先端企業株をはじめとした、株式や国債、不動産などの、いろんな投資分野でバブルが起きます。

ビットコインや暗号資産も、この流れでバブルになったものです。

言うなれば、ビットコインや暗号資産は、先端企業株と同じ意味合いを持つんだと。

 

バブルは必ずはじける

でも、バブルは必ずはじけるものです。

それは、明らかに異常な値段がついているし、時代の流れを読める人なら「これはおかしい。これにこんな値段がつくのは以上だ」と気づいてゆくからです。

実際に今は、国債、株式、不動産において、明らかに異常な値段がついています。

 

そして、時代の流れを読める人は、少しずつ資源や食料、農業用の土地などの「実体のある価値」を確保してゆきます

というのも、お金はいくらでも作れますが、そういう資源や食料、農業用の土地は、有限だからですね。

有限だから、価値が保たれて、バブルが起きても大きな下落を防げるわけです。

言い換えると、「相対的に価値が上がるもの」が、資源や食料だということです。

 

で、バブルがはじけると、一気にそういうお金が資源や食料に向かいます

だからバブル崩壊と同時に、資源や食料価格が高騰して、原油や食料危機が起きやすくなると。

ちなみにゴールドやシルバーが最初に短期間で上げて、平行するように原油が中期的に、食料が長期的に、という風に「生活から遠いものから、近いものへ」と順に価格高騰が変化してゆくでしょう。

 

途上国では混乱が起きやすくなる

これは特に、不安定な途上国で混乱を引き起こします

革命が起きたり、戦争や混乱が起きたりと、いろいろと問題が起きやすくなるでしょう。

上記のインドネシアのパーム油の輸出禁止とか、各国の食料品輸出停止は、そういう大きなトラブルの前兆だと言えるでしょう。

 

まぁ日本とか先進国は安定しやすいので、安心してください。

日本はお米も取れますし、余っているぐらいなので、長期でもそれなりに対応はできるかと思います。

ただ、それでもインフレ(値段の高騰)という影響は受けるので、準備と覚悟はしておく方がいいかと思います。

 

変化できる余力を持っておくこと

こういう時期に重要なのは、「変化できる余力を持っておくこと」ですね。

安定期ほど「変化せずに、同じことを根気よく続けること」が有利になりますが、混乱期では「柔軟に変化できること」が有利になります。

 

なので、毎日をいっぱいいっぱいで過ごすのではなくて、少し余力を持つぐらいがいいかと思います。

で、いつ不測の事態が起きても大丈夫なように、別方向に動ける備えをしておくわけですね。

 

一つの収入源に頼るのではなく、複数の収入源を模索したり。

一つの社会や人々に頼るのではなく、複数の社会や人々に触れてみたり。

お金に頼るのではなく、能力や工夫、知恵や人脈に頼ってみたり。

そういう「いろんな可能性、いろんな手段」を確保しておくほど、安定を作りやすくなるかと思います。

 

まとめ

そんな風に、これからは混乱期に入るので、少しずつ世界的にトラブルが出てくるかと思います。

簡単に言うと、「今までのようにはできない」、「今まで使っていたものが、使えなくなる」ということが頻発する、ということですね。

 

だからこれからは、工夫ができる人ほど有利になる時代です。

普通の人は、「今まで使っていたこれが手に入らなくなった」で大騒ぎをしますが、工夫ができる人は「これで代用できるぞ」とうまく対処できます。

 

そういう工夫力を今のうちからつけておくと、これからの時代に冷静でいられるし、生きやすくなるかと思います。

むしろ、チャンスも多く見えてくるかなと思います。

 

ということで今日は、歯車がかみ合わなくなってきた時期の小さなトラブルは、大きなトラブルの前兆になる、というお話でした。

今日はここまで~。

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