今日は、価値観のお話です。

身の回りのものを、「高価格」ではなく「高価値」で固めよう、というお話です。

 

大好きだった本が40円、という現実

ちょっとした記事をご紹介。

「地球にも財布にも優しいメルカリ」を使わない訳 大量の本を売ってわかった「お金の新常識」(東洋経済ONLINE)

 

記事の内容は、「好きだった本をたくさん古本屋に持っていったら、全部で40円にしかならなかった」という内容です。

「自分が愛していて、大好きで、かけがえのない本たち」が、たった40円の価格にしかならなかったと。

 

愛するものには、値段をつけてはいけない

そういう事実にショックを受けて、上記記事の筆者さんは「こんなことなら、タダで寄付すればよかった」と気づきます。

で、「愛するものには、値段をつけてはいけない」と知った、という内容です。

 

これがまさに、「価格と価値の違いを知った」という、いい例じゃないかと思います。

ということで、今日はそんな、身の回りのものを、「高価格」ではなく「高価値」で固めよう、というお話です。

 

価格と価値の違い

以前も触れましたが、価格と価値は違うんですよね。

価格(値段)とは、支払う(支払った)お金のこと。

価値とは、それがどれだけ自分にとって豊かさをもたらすのか、という尺度のこと。

 

だから、「価格は低いけど、価値は高い」とか、「価格は高いけど、価値は低い」とか、よく起きます。

 

値段が高いからといって、価値あるとは限らない

例えば上記の「大好きな本を売ろうとしたら、40円にしかならなかった」というのは、「価格は低いけど、価値は高い」ものです。

それとか、「高額な服よりも、普段よく着る安い服の方が、愛着もあるし好き」とかありますよね。

「ガレージセールで見つけた、格安のマグカップが、いつの間にかお気に入りになった」とか。

 

そういうのが、まさに「価格は低いけど、価値は高い」というものです。

こういうものをどんどん入手していくと、豊かさは増えていきます。

 

逆に、値段が高いからといって、それが価値あるものだとは限らないと。

「高額な服を買ったけど、もったいなくて着られなくて、結局愛着を持てなくなった」なんてものは、まさにそれです。

 

豊かさを増やすのは「高価値なもの」

私たちは、「高額なものがいい」と思いがちですが、豊かさを増やすのは「高価値なもの」なんですよね。

で、そんな「高価値なものに囲まれましょうよ」ということです。

 

例えば服でも、安くてもお気に入りになるなら、最高でしょ。

なら、「安物を買うのは、見栄が」みたいに気にせずに、「お気に入りだから」でどんどんそろえて、そして使い倒せばいいんですよ。

 

それに、「使わない方が価値が出る」ではなく、「使うことで価値が出る」ということも多いわけです。

特に、服とか道具なんてものは、使ってなんぼのものですよね。

なら、高額な服でもバッグでも、「どんどん使うことで、より価値が高まる」と分かります。

 

小傷をつけつつ、大切に使う

そういう高額な道具は、傷ついたっていいんですよ。

だって、それが「使っていることで、価値が高くなっている証」なんですから。

 

確かに、最初の傷は、「やっちゃった」と落ち込むでしょう。

でも、一つ小傷がついたら、後は気にならなくなるんですよね。

すると、「使えば傷ついて当然だ、どんどん使おう」と吹っ切れて、小傷が増えても大切にしつつ、よりその道具の価値を高められると。

 

人生も、使ってなんぼ

人生でも同じで、私たちの人生は「使ってなんぼ」かなと思います。

確かに、自分の経歴に傷がつくのは、最初は痛いんですよ。

最初ほど、失敗したり、人とは違うことをしたり、笑われた時は、苦しいものです。

 

でも、そういう小傷がつくことで、吹っ切れることもあるように思います。

「人生も、好きに使えば、小傷は増えて当然だ。小傷が増えても、大切に使おう」

そうやって、好きに行動できることで、「この人生は、小傷は多いけど、満足だ」と価値が高まることもあるように思います。

 

「何もしなければ傷つかない」わけではない

むしろ、「傷ついてはいけない。もうこれ以上、傷つきたくない」とするから、与えられたものをうまく使えずに、無意味さを感じるように思います。

命だって、「何もしなければ傷つかない」というわけではありません

無意味さを感じるほど傷つき、「これ以上、傷つきたくない」と感じることだってあるわけです。

 

その場合、むしろ「傷ついていい」とする方が、「傷つきたくない」と自分を守る時以上に、楽になれることもあるように思います。

小傷があっても、いいじゃないですか。

 

そしてそうやって傷を受け入れて意味を感じて生きていると、むしろそういう小傷ほど、後に「よく使ったな」と、愛着になったりするものです。

だから、「小傷も価値になる」と分かると、だいぶ変わるかもしれません。

 

まとめ

そんな風に、「値段は入手する時の尺度でしかない。それよりも、価値の高いもので、身の回りを固めよう」とするのもいいかと思います。

 

すると、「使わないものなのに、高いお金を払ったので、なかなか捨てられない」というものは、ばっさり切り捨てられるかと思います。

それは、価値が低いからですね。

それとか、「使わないものは、手放す方が、自分の人生にとっては価値が高い」と分かるかもしれません。

 

そういう絶対的な価値を、見抜けるようになることです。

そして、たとえ値段が低かろうが高かろうが、自分にとって価値の高いものは、しっかり使うと。

そういうのが、自分の身の回りのものに愛着を作って、「いいものを、より長く使おう」とできるんじゃないかな、と思ったりもします。

 

ということで今日は、身の回りのものを、「高価格」ではなく「高価値」で固めよう、というお話でした。

今日はここまで~。

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