今日は、時代の流れのお話です。

「○○は終わった」と言われる時期が、最高の参入タイミングなことが多い、というお話です。

 

「○○は終わった」がいいタイミング

印象深くて覚えていることなんですが、数年前に「VTuberはもう終わった」みたいな記事が出ていたんですよ。

一応解説しておくと、VTuberというのは、バーチャルなキャラを使ったYouTuberのことですね。

で、コメントでも「もう終わったコンテンツだ」とか、「これ以上新しいものは出ない」、「新しいものは出尽くした。もうつまらなくなった」とか、結構言われていて。

 

私はそういうのを見ると、「あ、参入タイミングだ」と感じるんですよね。

すなわち、そういう「○○は終わった」と言われる時期が、最高の参入タイミングなことが多い、ということです。

 

ブームには波がある

ブームには、波があるんですよ。

で、どーんと実力以上に上がると、その後にどーんと落ちる傾向にあります。

これは、「長期的なゆったりとした波と、短期的な大きな波が組み合わさって、変化が起きる」という感覚です。

 

そういう感覚で見ると、VTuberなんてものは、明らかに10年単位で長期的に上昇していく波じゃないですか。

でも、数年前はVTuberという概念が生まれたばかりで、それなのに実力以上に評価された時代だったと。

だけど、生まれたばかりなので、作る側もいいスタイルができていないし、見る側も数がいないわけです。

そんな中でブームなのでいろんな新規参入者がいたので、すごい「参入で目立ちたいだけの競争」になっていたんですよね。

 

すると、「話題の割に、面白くない」と感じて、どーんと落ちるわけです。

それでどんどん撤退する人が出て、「VTuberはもう終わった」と言われるようになったと。

 

競争率が低い時ほど、参入のタイミング

でも、実はそういう時ほど参入のタイミングだと分かります。

それは、それだけ競争率が低いからで。

そして実際に、そこから立て続けに有名VTuberが出てきて、一気に花開いた、という流れかなと思います。

 

最近の私は投資的なお話が好きなんですが、こういう波を感じられると、「うまくいきやすいタイミング」が分かるかなと思います。

ある意味で、みんなが「○○は終わった」というタイミングは、最高の参入タイミングになりやすい、ということですね。

 

もちろん、本当に落ちていくものもあります。

それの判断基準が、「長期的な波も見る」ということですね。

「○○は終わった」というそのものを見て、長期的にそれが上昇するものかを確認します。

そして長期的に上昇すると思われるなら、「今入ろう」と決断できる、ということです。

 

ブログ、YouTube配信、電子書籍、アップル株も同じ流れ

例えばその昔は、ホームページは自分の手で作るのが主流でした。

でも、ブログのように「書くだけで記事ができるシステム」が出てくると、ブログがどーんと人気になって、「ブロガー」という職種がもてはやされるようになります。

で、しばらくすると、その後に「ブログは終わった」、「ブロガーなんて稼げない」とか言われるようになりました。

でも、「ブログみたいな技術は、もっと長く続くものだ」と判断できれば、それが「ブログで収益を上げるなら、最高の参入のタイミングだ」という判断になります。

実際に、ブログは今でも続いてますよね。

 

その後、YouTubeでも、そして電子書籍でも同じことが起きました。

例えばYouTubeの場合、「YouTubeの動画配信者で収益を上げる」というスタイルがもてはやされて、その後に「YouTubeは終わった。もっと短い動画サイトじゃなきゃ」とか言われて、いったんどーんと落ちて。

でも、動画配信なんて、それこそブログと同じレベルで続くものだと分かります。

で、実際にその後に実力派が生まれてきて、それによって「ユーチューバー」という言葉が出てきて、ぐっと真の実力を発揮してきたと。

 

会社で言うと、アップルもそうですよね。

2011年にジョブスが死んで、「もうアップルは終わりだ」と言われていて、株価も落ちていたわけです。

でも、例えば投資家のウォーレン・バフェットは、きっと「ジョブスの死後5年経ってもアップルの経営状態はいいし、実力は十分にある」と、長期的な波を判断していたんでしょう。

で、彼は2016年からアップル株をどんどん買うようになって、今は何倍にもなっているし、大株主になっていると。

 

コロナウイルスの波

で、コロナウイルスも同じです。

私がよく言う「世界的にはまだ第1波のまっただ中」というのも、そういう意味合いです。

↑世界の感染者数グラフです。(2020/11/13のデータ)

ヨーロッパでは第2波とか、日本では第3波とか言われていますが、私からすると「第1波の中の、中程度の波にすぎない」ということですね。

 

そもそも今回のコロナウイルスは、インフルエンザのようにどんどん変化しうるものです。

だからワクチンができたところで、より進化したウイルスで「長期の第2波」が来た場合、今までのワクチンは通用しない可能性も高いと。

それに、今年の2月から始まって、まだ減衰を開始していないので、だいぶ長期的に続きそうだと予想できます。

 

で、第2波については、一度世界的にコロナウイルスが収まってきて、誰もが「人類はウイルスに打ち勝った」と気を抜いたときが、その時でしょう。

そしてその時が、「備えるタイミング」かなと思います。

 

まとめ

なので、そういう「長期と短期の波」としてとらえると、変化をとらえやすくなるように感じます。

で、短期的ブームの時に参入すると、競争でしんどいんですよ。

高値でつかまされるし、行列もできていたり、待たされたり。

 

逆に、短期的ブームが終わった後ほど、競争者がいなくなるので、楽に欲しいものを得られるようになって。

私は安く買えるのが好きで、行列も苦手だし、待たされるのも嫌ですからね。

すると自然と、そういう「安く入手できるタイミング」が好きになると。

 

「長期的な波」というのは、いろいろあります。

例えば「個人で収益を上げる」とか、「ネットで収益を上げる」、「自分の個性を生かして収益を作る」なんていうのは、これからも長期的に続くものだと分かります。

そういう長期的な波が分かると、細かな「○○は終わった」というメッセージを見ると、より細かな上下を判断できるかなと思います。

 

大衆に流されるのではなくて、大衆を見てチャンスをつかむこともできると。

そういう発想も、いいかなと思います。

 

ということで今日は、「○○は終わった」と言われる時期が、最高の参入タイミングなことが多い、というお話でした。

今日はここまで~。

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