今日は、クリエイティブなお話です。
「垂直に野菜を作る」という発想がすごかったので、紹介してみましょう。
「垂直水耕栽培」という発想
野菜作りで、ちょっとした動画があったので、ご紹介。
今回も英語版しかなくて、日本語字幕もないという動画ですが、最初の45秒だけ見れば、どういう構造かが分かるかと思います。
これは、今までの「地面に野菜を植える」という発想ではなくて、「プランター(いわゆる植木鉢)を垂直に配置することで、縦で野菜を作る」というものです。
この動画では、これを「垂直水耕栽培」と呼んでいるんですが。
狭い土地でも野菜を作れる!
これ、すごい発想だと思うんですよ。
というのも、今までは「野菜を作るには、広い畑が必要だ」っていうのが常識だったじゃないですか。
だから、庭が狭い人だったり、マンション住まいの人にはそういうのができなくて。
もしあったとしても、プランターに植えられる量が限られているので、量を作ることはできません。
でも、こういう風にプランターを垂直に重ねるシステムなら、同じ面積でも5倍、10倍も収穫できるわけです。
しかも、必要な土の量も限られているので、マンションのベランダでも作りやすいと。
もしくは、庭で除草剤を使っていたり、汚染されている土壌でも大丈夫です。
コンクリートの上でも、砂漠でも、岩石質で作物を作れない土地でも、海や川の上でも問題ありません。
上記の動画では、「これなら2倍の速さで成長して、2倍の収穫量を得られる」と言っていたので、土地が狭くても太陽が当たりさえすれば十分に生育できると。
楽に管理できるのが素晴らしい
これのすごいところは、楽に管理できるところですね。
畑をやっていて一番面倒なのが、畝(うね)作りみたいな「耕す作業」と、雑草取り、肥料まきだろうと思います。
でも、こういう垂直水耕栽培だと、そういう体力作業がほとんどなくなります。
上記動画では、さらに水やりも完全自動にしているんですが、まぁそこまではする必要はないでしょう。
じょうろで水をやれば、十分かなと。
後は、連作障害がないのも素晴らしいように思います。
普通の畑では、1つの作物を作ると、その場所では特定の栄養素が失われて同じ作物が育ちにくくなります。
だから、いろいろローテーションしないといけないんですが。
でも、水耕栽培ならそれがないので、管理が楽にできると。
純粋な水耕栽培もある
ちなみに、次の動画のように完全な水耕栽培(土を使わない栽培方法)にすると、さらに手間は省けます。
こういう水耕栽培の場合、苗は別に発芽させて用意する必要があります。
その苗を、分岐した口に入れて、上から養分のある水を流すことで、成長させます。
まぁ見ての通り、これだと大根とかにんじん、白菜みたいなヘビーなものは作れませんが、軽い葉物野菜なら多く作れます。
例えばサニーレタスとか、野菜に少し入れたり、お肉にくるむとおいしいし、緑色があって料理が華やかになりますよね。
でも、スーパーで買ってくると、数日でしなびたり傷んでしまうし、値段も高いと。
なら、そういう「痛みやすいのに、毎日少しずつあると便利」みたい野菜に合うように感じます。
一度システムを作れば、ずっと使い回せる
これのいいところは、「一度システムを作れば、ずっと使い回せる」ことですよね。
水は時折替える必要はあるでしょうが、それもさしてヘビーな作業ではありません。
設備も塩ビパイプで、これは水道管でよく使われているので、近所のホームセンターでも売っています。
水の循環システムも普通のポンプを使っているので、これもさほど高くないでしょう。
まぁマンションで使う場合、ポンプの音で問題が出るかもしれません。
なのでマンションでは、最初に紹介した土を使う方法でやると、水やりの手間はかかりますが、多くの野菜を作れそうに思ったりもします。
もしくは、静音ポンプがあればいいですよね。
これで問題になりうるのは、「土栽培ではない」という心理的問題かなと思います。
一応、オーガニックな水溶性肥料もあるので、オーガニックには対応できます。
ただ、「養殖魚は食べない。自然な魚じゃなきゃ食べない」みたいに、土での栽培方法にこだわる場合は、こういうのには不向きでしょう。
でも、最初に紹介した動画のように、ある程度土を加えて自分なりに工夫ができると、自分に合う形に仕上げられるかなと思ったり。
まとめ
こういう発想って、いいですよね。
広い土地がなくても、自家栽培をしたいならこういうのもいいように感じます。
私もちょっと小さいシステムで試してみたいところです(笑
ということで今日は、「垂直に野菜を作る」という発想がすごかったので、紹介してみました。
今日はここまで~。