ここんとこクリエイティビティーに関するお話をしているので、今日もそんなお話をしてみましょうか。
今日は「成功者に会いたい場合、私ならどうするか」という内容で、お話ししてみようかと思います。
成功者に会いたい。でも会えない、どうしたらいい?
「成功者に会いたい」、「会って話を聞きたい」っていうことって、あるんじゃないかと思います。
まぁ私はその人の書いた本を読めれば満足なんですが、私の周囲では結構「会ってみたい」という人が多いんですよね。
実際、過去にも「私は本で読むよりも、実際に会って話を聞いた方が身につくタイプだ」っていう人もいましたし。
そんなとき、とある人が「成功者と会いたいのに、講演で話を聞くとか、そういうことしかできない。直接話したいこととか、聞きたいことがあるのに」とぼやいて、落ち込んでいたんですよね。
確かに、成功者ってなかなか会えないじゃないですか。
まぁそれは当然で、成功していればいるほど、会いにくいものなんですが。
じゃあそういう場合、私ならどう考えて「成功者に会う」を実現するか、その一つの方法をお話をしてみましょう。
成功者に会うには、大きなコストがかかる
ここんとこ「費用対効果を考えましょうよ」とか、「競争率が大切ですよ」とか言ってますよね。
費用対効果が高いほど、楽に豊かになれると。
それを今回も適用してみましょうよ、ということです。
例えば自己啓発業界では、成功者の一人として本田健氏がいますが、「彼に会いたい!」と思ったとしましょうか。
いや、別に本田さんではなくて誰でもいいんですが、とりあえず彼にしておきましょう。
で、今、彼に会おうとしても、すっごい人気で競争率が激しいから、普通の人が会うことなんてほぼ不可能なんですよ。
成功者に会うには、大きなコストがかかるわけです。
だいぶ昔の話ですが、「1時間の個人コンサルティングで30万円ぐらい取る」とか言っていたので、今はさらに1~2桁ほど変わっていて、とんでもない額になっていると予想されます。
投資家のウォーレン・バフェットが、毎年チャリティーで「昼食を一緒にする権利」をオークションで売っていますが、その落札価格は3億円とかになってますからね(笑
お金で解決しようとすると、それぐらいかかってしまうわけです。
なら、後は講演会やセミナーで質問をするとか、メールで質問を書いて、何千という質問メールの中から、運良く自分の質問を選んでもらうのを待つしかない状態になります。
人脈を使うにしても、彼と会いたい人は山ほどいるので、当然会いにくいものです。
もはや、宝くじに当たるレベルじゃないかと思うんですが。
「15年前の本田健氏に会う」という発想
じゃあどうすればいいのかというと、私なら「15年前の本田健氏に会う」という発想をするでしょう。
どこかの講演CDで、彼がこんな風に言っていたんですよ。(うろ覚えですが)
「自分がまだ育児セミリタイアして間もない頃(まだ本も一冊も出版していない頃)、夜、子どもを寝かせてから、『よーし、今日も相談に乗るぞ』とPCに向かうわけです。
でも、一通も質問メールが来てなくて、がくっと落ち込むんですよ。
もっと質問してくれよ!みたいな」
15年前の彼なら、こんなにも競争率が低くなるわけです。
なら、15年前の彼なら、メールで質問に答えてもらうのなんか、とても簡単ですよね。
質問すれば、ほぼ確実に答えてもらえることでしょう。
それとか、昼食に誘ってコンサルティングをしてもらったとしても、昼食代の1000円か2000円ぐらいで済ませられることでしょう。
15年前の彼も、今の彼も、言っていることはほとんど変わらないんですから。
まぁ教え方とか経験量に差があるとは言っても、教えていることの本質は同じです。
「今は無名だけど、将来すごい人」に話を聞けばいい
なら、15年前の彼から教われば、すっごい楽に、競争もなく、しかもお金もかからずに実現できるわけです。
でも、多くの人が「15年前に戻れない」と思いますよね。
そうじゃないんですよ。
「『15年後の本田健氏』が、今、私たちの周囲には山ほどいる」、ということです。
それは簡単なことです。
「今は無名だけど、この人は将来、すごい人になる」って直感で分かる人がいますよね。
その人から話を聞けばいい、ということです。
すると、競争率も低く、しかもお金もかからずに会うことができます。
まぁ「その人が将来すごい人にならないリスク」もあるんですが、見る目を養いさえすれば、「成功者に会える率」よりもはるかに確率が高く実現できるでしょう。
「今は無名だけど、将来はすごい人」を見分ける方法
同人即売会によく行く人なら、この感覚は分かるかと思います。
「この人は将来、すごい人になる」っていう人は、直感で分かりますよね。
だいたいそういう人は、売れていない状態でも堂々としていて、独特の世界観を持っていて、技術は下手でもその面白さの本質をつかんでいて、そこからぶれない人なんですが。
本質さえつかめていれば、技術は時間と共についてきます。
だから、「この人は将来、すごい人になる」と分かるんですよ。
そんな風に、「今は無名だけど、将来はすごい人になる」という人から学ぶ方が、圧倒的に費用対効果は高いですよね。
うまくいかない人は、「今、最も価値が高いもの」を手に入れようとする
ここからは最近繰り返し言っていることですが、再度説明しておきましょう。
うまくいかない人の典型は、「みんなが価値あるものと認めていないものしか、価値を認められない」という特徴を持っています。
「会うなら、成功者じゃなきゃダメ」、「みんながあこがれる職業じゃなきゃ嫌」、「人から認められた作品じゃなきゃ、公開しない(新人賞で落選した作品は公開しない)」みたいな人ですね。
そういう人は、「今、最も価値が高いもの」を手に入れようとします。
「価値が高いものを手に入れることで、私は高い価値を得られる」と思っているわけですね。
でも、そういう価値の高いもの(ブームになっているもの)は、当然ですが競争率が高くなります。
それどころか、おとといも触れましたが、ブームになった時点で参入しても、後は落ちていくばかりなんですよね。
株は安値で買って、高値で売るもの
言うなれば、株をブームのさなか、すごい高値で買うようなものです。
株は安値(誰もが価値を認めていない状態)で買って、高値(多くの人が価値を認めすぎている状態)で売るものです。
ブームが過ぎてみんなが冷静になったら、株価は落ちていくばかりです。
だから、高値の株に手を出すのは損をするだけなんですよ。
株や為替(かわせ)は、多くの人が絶望して、暴落して、投げ売りしている絶頂期に、「これは額面以上に価値がある」という場合に買いに入るものです。
もしくは、多くの人がブームで「欲しい!」と言っているバブル期で、価格が暴騰して、人気の絶頂期に、「みんなもてはやしてるけど、これにはそこまで価値はないよな」という場合に売って手放すものです。
それとか、「就職活動での人気業種ランキング」とかありますよね。
ああいう人気業種って、だいたいが「今、最高に業績がいい会社」なんですよ。
でも、「今、業績がいい」と「10年後、業績がよくなる」は全く別物です。
むしろ、今業績がいいのは、今後落ちていくばかりであることが多いものです。
バブル期は銀行が絶好調で、銀行員はエリートの代名詞でした。
でも、バブルがはじけたり、リーマンショックが起きたら、どこも瀕死の状態になったでしょ(笑
「高い価値だけど、誰もその価値に気づいていないもの」に気づこう
私が提案しているのは、価値があるものを追いかけることではありません。
身近にある「高い価値だけど、誰もその価値に気づいていないもの」に気づきましょうよ、ということです。
それがすなわち、費用対効果の高いものを手に入れよう、ということですね。
よく、「新人賞を取って、楽に成功したい」とか「宝くじで、楽にお金持ちになりたい」とか言うじゃないですか。
でも、費用対効果を考えると、全くとんちんかんなことをしてることが多いわけです。
それは言うなれば、「大阪までは新幹線を使えば楽に行けますよ。でも乗車券は3億円です」とか言っているようなものです(笑
「いやいや、いくら楽に行けるとしても、3億て! 3億稼ぐ方がしんどいやろっ!」みたいな(笑
それと同じように、「嫌な仕事をしたくない。だから億万長者になりたい」とか言っているわけです。
「いやいや、いくら楽になれるとしても、億万長者て! 億万長者になる方がしんどいやろ!」みたいな(笑
多くの人が「楽に生きたい」と思っているのに、幻想的な「楽」にすがりついているように思います。
「楽に」というのは、本来「費用対効果が高いものを選ぶ」ということですよね。
当たり前といえば、当たり前です。
その当たり前が見えないから、混乱して、うまくいかなくなっているんじゃないかと思います。
まとめ
それが分かれば、「成功者に会いたい」とか、「億万長者になりたい」とかいう欲求に対しても、クリエイティブな解決策が見つかるかと思います。
すなわち、より費用対効果が高い答えがあると。
そして、その「費用対効果が高いもの」というのは、むしろ「今はまだ、人が認めていないもの」に多くあるものです。
本当に価値があるものは、私たちの身近に、ひっそりとあるものなんだと。
それに気づくことができれば、楽に豊かになって当然じゃないかな、と思います。
ということで、今日は「成功者に会いたい場合、私ならどうするか」という内容で、お話ししてみました。
今日はここまで~。