今日は、未来のお話です。
「やはり海外に出るのも面白そうだな」、と感じたお話をしてみましょう。
このブログでは「海外に出ようよキャンペーン」的な記事をよく書いているんですが、まぁ今日もそんなお話です(笑
アリババの1日の売上高が、日本Amazonの比ではなかった
興味深い記事があったので、ご紹介。
中国「独身の日」、アリババ取引2兆7000億円超(東洋経済ONLINE)
まぁ知っている人も多いでしょうが、アリババってのは、いわゆる「中国にあるAmazonのような最大手通販サイト」ですね。
で、その会社が1年で一番のセールをするのが11月11日なんですが、その日に2兆7000億円も売り上げた、ということです。
ちなみにこの額は、日本のAmazonの「年間売上高」の2.5倍です。
日本のAmazonが365日もかけて売った売上高の2.5倍もの額を、中国ではたった1日のセールで売ってしまったわけです。
中国は「厳しい状況だ」とは言われていますが、それでもこの差は圧倒的ですよね。
海外も視野に入れておいた方がよさそう
それとか、Amazonで言うと、北米市場(カナダとアメリカ)が、その他のエリアを全て合わせた額の2倍ほど多く売り上げています。
「その他のエリア」というのは、イギリス、ドイツ、日本、フランス、中国、イタリア、スペイン、その他諸国ですね。
Amazonで言うと、世界市場の大きさは、日本市場の12.5倍もあることになります。
こういう数値を見せられると、なんかもう「日本の外には、ガンガン売れている場所が山のようにあるな!」と分かりますよね。
こういうのを見ると、「やっぱり海外をターゲットにするのも、視野に入れておいた方がいいな」と思うんですよ。
それは、「日本市場だけをターゲットにする」というメリットがなくなってきたように感じるからでもあります。
日本が落ちていく一方なら、どうすればいいか
私はこれからの日本は、中長期的に「下り坂一辺倒になる」という予測を立てています。
まぁ上向きでも下向きでもどっちでもいいんですが、どちらの状況でもうまくいけるように、シナリオを立てておくのがいいですよね。
で、もしこれから日本が上昇していくのなら、さして何もせずに、現状の戦略のままでいいでしょう。
でも、下り坂になっていくことを想定した場合、やはり事前の対策が必要になるわけで。
その場合、やっぱり売れる場所とか、優位性を取れる場所を選ぶ方がいいものです。
売れなくなっていく場所にこだわる必要はありませんからね。
「新たにできるようになった部分」に好景気が生まれやすい
これまで何度も語ってきていますが、こういう変化がある時代ほど、「新たにできるようになった部分」に好景気が生まれます。
そして、そういう場所ほど競争率が低くなるので、利益を出しやすくなります。
というのも、ほとんどの人が変化を拒むので、変化に対応できるだけでも有利になるんですよ。
いわゆる、「時代の流れを読める」というだけで、有利になれると。
インターネットが登場して、少なくとも電子媒体では「距離」という壁がなくなりました。
今までは遠くに伝えるだけでも多くのコストがかかっていたのに、今では電子情報を隣の家に届けるのも、地球の裏側に届けるのも、大差ないコストになったわけです。
それとか、ウェブサービスが発達することで、今までは知識(教えること)も自動で世界中に届けられるようになりました。
そして、どんどん通販システムが発達して、さらにはドローン配達が出てきたことで、物品においても「距離」という壁がなくなりつつあります。
さらにはAIによる自動翻訳も発達しつつあり、壁はどんどん取り払われています。
日本がダメなら、世界に出ればいい
そういう時代の流れを考えた場合、これから中長期的に見ると、世界へ出ることが、一番有利性を作りやすいんじゃないかと思っています。
それは、この変化が進む可能性が高くて、しかも多くの人が、まだその変化についていけてないからですね。
特に日本は、世界の中でも、変化よりも現状維持(社会維持)を重視する社会です。
だから、変わるときは明治維新や高度成長期のように短期間でがらっと変わるんですが、変わらない時は破綻するまで徹底的に変わらない傾向にあります。
すると、「しばらくは下落傾向が続きそうだな」と予測できます。
個人的には、日本は先進国から脱落しかけるぐらいまで落ちるんじゃないかと思っています。
そして、そうなってもいいように対策を考えればいいだけです。
なら、今からじゃんじゃん出て行けばいいかな、とも思います。
日本で成果を出せなくても、世界に出ればいい
こういう場合、日本で成果を出せていなくても、世界に向けて出してみるといいでしょう。
別に、日本で成果を出さなくても、世界に通用することはあるわけです。
多くの人が、「日本で成果を出さなきゃ、世界に出られない」とか思い込んでいるように感じます。
でも実際は、そんなことありませんよね。
実際に売れるかどうかは、お客の数と、競争率で決まります。
競争率で優位に立てるならば、積極的に出て行けばいいわけで。
そして、特に日本のコンテンツ業界はクオリティが高く競争率が激しいので、世界に出す方が競争率が落ちて、利益は出しやすいようにも思います。
もちろん、言語の壁という大きな壁があるにはあるんですが。
それでも、以前この記事(間違いだらけの中華料理店メニューの例)で説明したように、そのコアとなるクオリティさえ確保できていれば、ファンはできます。
まとめ
そういう風に、今はどんどん海外を視野に入れるのが、私の中では一番の「時代の流れ」じゃないかと思っています。
もちろんこれは中長期的な流れなので、今すぐに何かをしなければならない、ということではありません。
ただ、こういう大きな流れをとらえておくと、変化が来たときにチャンスをものにできるように思います。
それに、「海外の人に自分の作品を味わってもらう」とか、なんか考えただけで面白そうですよね。
実際にイメージしてみると分かるでしょうが、全く異文化の人たちが、自分の作品に触れて、楽しんでいるわけです。
そういう可能性があると分かると、私なんて「すっごい面白そう!」と感じたりするんですが。
ちなみに私も、この流れに乗れるように、いろいろ検討しているところです。
まぁ私とか作家さんのように、ローカル言語(日本語)に多く依存する場合、だいぶ工夫が必要になるとは思います。
こういう「どうやって自分のコアを非ローカル言語化するか」というのは、まさにクリエイティビティーの見せ所ですよね。
私は次の作品で、これを少し試してみようかな、と思ってます。
そんな感じで、今日は「やはり海外に出るのも面白そうだな」、と感じたお話をしてみました。
今日はここまで~。