今日は、クリエイティブなお話をしてみましょう。
愚痴をビジネスにつなげよう、というお話です。
「身近にある安価なものを使って、豊かさを作る」という戦略
本題に入る前に、ここ最近このブログで説明している、「豊かになる戦略」を再度まとめてみましょうか。
私たちは嫌な仕事とか、嫌な人間関係からできるだけ離れて、豊かに安心して、好きなことをして生きていきたいわけです。
だから、最初の計画であるプランA「社会の競争に勝って、お金持ちになって、早くリタイアする」を狙うんですが、なかなかこれが実現できないと。
なら、そこで次の策として、プランB「できるだけお金をかけずに、それでも満足して生きられるスタイルを作り、そこから豊かさを広げていく」という策を説明しています。
これは、徹底的に「身近にある、安価なもの(ありふれたもの)」だけを使って、工夫をして豊かさを作り出すアプローチです。
クリエイターは、制作をしているだけでも結構幸せを味わえますからね。
なので、まずは質素に生きながらも、基礎的な部分を満たして、人生から「嫌なこと(嫌な仕事、嫌な人間関係)」を先に取り除きます。
すると自由な毎日が得られるので、制作を楽しみながら、豊かさを広げていくことができる、ということです。
ビジネスのネタが欲しいけど、どこから取っつけばいいのか分からない
でも、なかなかビジネスのネタが思いつかないことがありますよね。
すなわち、ビジネスのネタが欲しい場合、「どういう場所から取っつけばいいのか分からない」って問題があるかと思います。
「いったい何をすれば、価値を作れるのか分からない」、みたいな。
だから他の人がやっているのと同じようなことをするんですが、それだと競争になってしまいます。
そういう競争の世界(プランAの世界)は、既にすっごい実力の人がいて、私たちのような素人では太刀打ちできないわけです。
例えば絵や漫画が好きだった場合でも、絵が上手な人、漫画がうまい人なんて、世の中に山のようにいるわけです。
すると、「絵や漫画で収益を上げたいけど、こんな実力だと勝てないよ」ってなりますよね。
他者の軸で比べると、どうしても不利になってしまうと。
じゃあどうすれば、素人でも太刀打ちできるようになるのか。
それが今日お話しする、「愚痴をビジネスにつなげよう」というお話です。
「日本酒の味表現」に対する不満
今日も、ちょっとしたツイートをご紹介。
日本酒の味についてちょーっとだけ調べてみるも、「気品のある香り」「幅のある奥深い味わい」いっつもこの手の表現ばかりじゃない?こういう謳い文句って、じゃあ一体どういう味なん?人によって受け取り方ちがうじゃーん。あやふやな表現で品物を判別しなければいけないってのは、非常に苦である。
— なぐも。C92・1日目東A35a (@nagumon) August 18, 2017
「菊正宗みたいな味!」「ファンタみたいな炭酸!」とかなら非常に分かりやすいし、判別つきやすいんだけどなー。
— なぐも。C92・1日目東A35a (@nagumon) August 18, 2017
なんだか高頻度でネタとして使わせていただいている、グルメ系の漫画家さん(なぐも。さん)のツイートなんですが。
ピザとピッツァの違いで、何度も紹介していたりします。
ツイートだけで、次の内容につながると分かる
で、彼は今度は、新しく日本酒に興味を持ったと。
でも、日本酒の表現って、やたら抽象的で、意味不明だって言うんですよ。
「気品ある香り」とか、「奥深い味わい」とかいう表現で、彼は「そんな味の説明じゃ、分からんわ!」と半ばキレてると(笑
それで、「菊正宗みたいな味、ファンタみたいな炭酸、みたいな表現だと分かりやすくていいのにな~」ともらしているんですが。
もう、このつぶやきだけで分かりますよね。
「あ、これって次の本の内容にできそう」みたいな(笑
すなわち、愚痴が自分のビジネスにつながっているわけです。
というのも、彼は「おいしそうな食べ物を味わって、漫画で分かりやすく紹介するのが好き」なわけです。
なら、日本酒のように、「おいしそうなのに、分かりにくい」ってのは、まさに格好のネタだと分かります。
すると、これからいろんな日本酒を味わって、「こういう味だと説明すれば、分かりやすいな」と考えればいいと。
そして、そういう漫画を作ればいいと分かります。
愚痴や不満が次のネタになる
もう一つ、彼のツイートをご紹介しましょう。
ここ最近大吟醸を選んで買って飲んでは、すべてなんかコレじゃないなー好みではないなーってのが連発してて、むしゃくしゃして、今も正にそうなんだけど。前広島で買ったお酒がむちゃくちゃ美味しくてね。んで調べてみたわけなんだけど…これら甘口だった。買っていたのずっと辛口だった!謎が解けた!
— なぐも。C92・1日目東A35a (@nagumon) August 18, 2017
そう、世間は辛口ばっーーーか。お店で扱ってるのも辛口ばーーーーっか。辛口のお酒は美味しいものでなくてはいけない、味わって飲まなければいけない。そーんな謎の思考が働いていて、長年苦心していたのでした。僕、辛口そんな好きじゃないから、甘口のお酒置いてよ。お店さん。
— なぐも。C92・1日目東A35a (@nagumon) August 18, 2017
思いっきり不満を爆発させてますよね(笑
「自分は日本酒では甘口が好きなのに、なぜ世の中は辛口ばかりなんだ!」みたいな。
日常的な不満ツイートが、ビジネスとつながっている
でも、ここでもこの思考が既に、「次の本のネタにできる」って分かりますよね。
きっと、これから彼は、自分の大好きな甘口のお酒を楽しんで、気軽に味わえるように工夫するでしょう。
で、それらを漫画にまとめて、ファンの人に分かち合っていくと。
すると、ファンの人も「本当だ、甘口っておいしいな」と味わえて、「もっと味わい方を教わりたいな」という流れになると分かります。
こんな風に、彼の日常的な不満ツイートは、ビジネスとつながっているわけです。
すなわち、「自分の不満」と「自分なりの解決」が、リンクしていることになります。
「興味」と「でも、これがやだな」に目を向けてみよう
私たちは、「こういうのに興味ある」っていうものがありますよね。
でも、「なんか、これがやだなー」っていう足を引っ張るような要素があることって、多いじゃないですか。
「こういう趣味を持ちたいけど、人からこう思われるのが嫌だな」とか、「こういう遊びをしたいけど、こういう犠牲があるから嫌だな」みたいな。
「それ」が既に、ビジネスの種なんですよ。
それを、自分なりの能力を用いて、解決すればいいだけです。
すると、楽しみながら、自分なりの価値を作れると分かります。
だから、日常的に愚痴を言っている人の方が、むしろビジネスチャンスにあふれているぐらいです。
Twitterでもよく、愚痴を言うだけ言って、最後に「あぁ、お金が欲しい。億万長者になりたい。働くのやだ」とか言ってるじゃないですか。
私から見ると、「ええ? それら全部、ビジネスのネタにできるのに!?」みたいな感覚なんですよ。
「その『お金が欲しい』ツイートの、すぐ前にある自分のツイート群が、その解決策なのに! 自分で宝のありかを言ってるのに!」みたいな。
それぐらい、価値あるものは、私たちのすぐ身近にあるわけです。
ただ、それに気づいていないだけで。
どうすればその問題を解決できるのかは、こちらの記事(「本質をつかめる人が、将来すごい人になる、というお話」)をご覧くださいませ。
自分の周囲にあるものだけで、解決すればいい
でも、これを聞いても、多くの人が「私にはなぐもさんのような漫画の能力もないし、味の感覚もないし、あやえもさんのように分かりやすく説明できる論理力もないよ」と思ったりするんですよ。
そうじゃないですよと。
能力があったからやったんじゃなくて、使えそうな能力があったから、それを使っただけです。
そして、やっていたら自然と、その能力が伸びただけです。
見れば分かりますが、なぐもさんより美麗な絵を描く人は山ほどいますし、私よりもロジック作りが上手なプログラマーは山ほどいます。
たまたまなぐもさんは「この食べ物がおいしいことを伝えたい」と思った時、絵を描くのが好きだったので、絵を使っただけです。
私の場合は、「こういう考え方をすると、楽しめるな」と思ったとき、論理と文章で説明することができたので、それらを使っただけで。
共に、スキル単体で見ると、全くたいした能力ではありません。
でも、そんな「身近にある能力」だったとしても、「使えるもの」を組み合わせると、すごい強力な可能性を発揮するんですよ。
例えば私たちだって、家とか、生活用品とか、服とか、寝具とかでも、「使えないもの」がどれほど多くあっても、豊かさを感じません。
だから、「貧乏人の家ほど、無駄なものが多くある」わけです。
それは、貧乏人ほどものが多いのに、使いこなせていないからですね。
そうではなくて、身近なものでも、「使えるもの」を重視するわけです。
それら「使えるもの」を中心に生活を組み立てていくから、少ないものでもいろんなことができて、満足度を高められます。
そして、それら「使えるもの」は、高価なものではなくて、むしろ安価にある、ありふれたものです。
だからどんどん分かち合うことができて、豊かになれるわけですね。
まとめ
そういう風に、ビジネスのネタを見つけたい場合、愚痴に着目してみるのもいいでしょう。
その不満や愚痴が、種になるんだと。
そして、「使えるもの」を使ってうまく解決すると、自分も満足できるし、分かち合えば他の人も喜んでもらえます。
そうやって解決していると、自分なりのスタイルができてくるんですよね。
そう考えると、自分なりのスタイルで、自分なりの収益を作りやすくなるんじゃないかと思います。
競争に勝てなくても、自分の周囲にある安価なものだけを使って、自分なりの豊かさを作ることができる、ということですね。
ということで今日は、「愚痴をビジネスにつなげよう」、というお話をしてみました。
今日はここまで~。